メテラーゼ攻略戦 サイチVS狂乱
狂乱VSサイチの戦いが始まります
今までの連絡部分も含め、時系列でお届けします
そしてあいつも…
メテラーゼ城:中央大広間
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俺は今現在、幹部級が一人「狂乱」のユカーラと戦っている。
戦っているんだけど…泥沼試合なんだよな。
「アッハハハハハハハ!!最っ高!そうだよ!こういうの!こういうのを求めてたんだよ!!」
ユカーラの隣で爆薬が爆ぜる。
「即席花火大会すんなよ!城壊れるだろオイ!!」
「そんなのどうでもいいんですけどぉ!!だって他国だしね!別に消えても困らないのよ!」
こいつどうすれば倒せるんだよ?
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数分前…
ラーケからの連絡を受け、探知の範囲的にマーネかイニーシャが近いハズにも関わらず俺の所まで突っ走って来た幹部級の一人と相対していた。
「感で強い奴の所までか…俺としてはそっちが誰か分かんないと言葉の真意が分からないんだよな」
「まずはそちらからではないかな?異国の冒険者よ」
相手が剣を抜く。
インベントリからかつて作ったゴーストモーニングスターを取り出す。
「俺の名前はサイチだ。無所属のB級冒険者だよ」
「そうか。私はユカーラだ」
互いの名前を確認しあい一歩近づく。
ユカーラか。確かユーラから聞いたな。
幹部級の中でも最も戦う事を好み、強者と戦う事を好む。
そして二つ名が「狂乱」だった幹部だ。
まぁ一言で言えば「厄介なのが来た」だろうな。
「それじゃあ…始めようか」
相手の剣が爆ぜ、爆発の刃が飛んでくる。
「そこは風が定番じゃないかな!!」
ゴーストモーニングスターは攻撃先を予想外の方向に飛ばすのでこの刃に当てに行くのはほぼ不可能。
回避一択!スライドムーブ!
相手の背後に回りつつ、役職「大魔導士」での魔法変化で、剣に付与されているであろうエンチャントを改造!
範囲、射程、威力、持続時間…それら全てを調整可能な数値の最低値にする。
「あら?」
「背後貰った!!」
追加使用だ暴れるぞ大魔導士!
マーネの奴隷であり、魔法を使えるユミカナに頼み、大魔導士が持つスキル「魔道書庫」に記録した大魔法「燃え盛れ豪火よ」を発動し飛ばす。
通常であれば周りを燃やし尽くすこのスキルをユカーラは…生身で受け止めた。
「伊達に炎の耐性は付けてるってか…」
さっきの爆炎とユカーラのステータスを見て炎、爆発に対する耐性がとても高いのは確認ずみ。
こっちにはいくつか手数はあるけど耐性は毒、水、打撃、酸、睡眠、幻影ぐらいだ。
いちおう役職「防衛神」の中にあるスキル「威厳ある盾」があるからある程度のダメージは許容しているが…
そう考えていた時だった。
「…ふ、ふくく…あはははははは!!!」
突如としてユカーラが高笑いする。
とても余裕を感じさせない空気で出た笑いに俺は一瞬ながらも思考を止めてしまった。
「…なんで笑うんだ?結構ガチで戦ってるハズなんだがな」
「そりゃあ笑うさ…君、サイチだったか。ここに攻めるのであれば私の情報はある程度揃えているだろう?」
「そりゃまぁな」
ユカーラは剣を鞘に戻し、言葉を続ける。
「私は「狂乱」って呼ばれるだけあってね…戦う事は嫌いじゃないさ。むしろ大好きだよ。なんなら、他の国がもっと攻めてこないかなと、考えたりすることもある」
ユカーラは手を動かし自身の腰につけていた袋から赤く輝く石を取り出す。
「だから…楽しもうじゃないか!もっと、今!この状況をねぇ!!!」
赤く輝く石をこちらに投げつける。
とっさに防御の構えを取った。
そりゃそうだ。その赤く光る石、鑑定したら「爆発石」って書いてあったんだからな。
直後、大爆発。
「ふふふ…おや?」
「あっぶねぇもんつかうじゃんか。だったらこっちも可能な限り手札は切ろうか」
かつて、防衛神を手に入れた際に使えるようになったが未だに使ったことが無かったスキル「誇れ防衛の騎士よわが身と共に戦いへ」を使用し、黄金に輝く鎧を纏う。
「ふふふ…面白くなってきたじゃないか!!良いだろう!お互いに全力と行こうか!連鎖爆発!」
どういう理屈か、ユカーラは爆発石をその場で生成し、こちらに向かって飛ばしてきた。
「させっかよ!城壁防衛者!」
MPを代償に自身が習得している魔法を放てる砲弾付きの城壁を生成!
追加発動「カラクリ兵隊」「輝きの王冠」で人形兵と黄金兵の二種を呼び出し、ユカーラに攻め込ませる。
爆発石で召喚した途端、何人か吹っ飛ばされたがスキル「修理」で城壁含め修復。
更に増援。一人で動くわけねぇだろうが。
「飯だぞお前ら!!爆発石ころ食って満腹になって来い!!」
「「「「クエルモノォォォォォォォォ!!!」」」」
元気があってよろしい!さっさと行け大食い少女共!
俺によって呼び出された「大口食」改めオオ達が少女となり石に食らいつく。
「これ固い。けどぱちぱちして美味しい。主」
「そのぱちぱちって多分爆発だろ」
「大口食」の中の一人、名前順で行けば恐らく姉妹の中で「二」あたりに来るポニテのオグが俺の隣に居続ける。護衛らしい。
「ふははは!!ここまでか!最高だよ!冒険者サイチよ!!!」
「そりゃどうも!こっちは最低な気分だよ!」
ついでに言えばこのタイミングでウェル&マーネから「人形」の幹部討伐の連絡が飛ぶ。
《ご苦労さん》
ウェルにそう伝え、俺はカラクリ兵と黄金兵の矢や槍、剣が当たりまくってるにも関わらず変わらず戦場を跳ねまわってるユカーラを見て一言。
「お前いい加減しつこいんだけどさっさとくたばれよ」
「それはこっちのセリフだなぁ!!!」
こいつ思ったより防御スキル持ってて全然攻撃入んねぇな…と思いつつユカーラから飛ばされた投げナイフを弾く。
これ、マジで全部使う覚悟じゃないと難しいか?
一応今は城壁防衛者でなんとか持ちこたえているがそれもいつまで持つか…
そう思った時だった
「非物質爆撃!!」
ユカーラの一言、それと同時に城壁防衛者と召喚した兵が赤く光り始めた。
直後、大爆発。
「うぉぶねぇ!!!!」
ギリギリで回避が間に合ったが、何が起きたかは周りを見てすぐ分かった。
魔力で作られた城壁、兵、そしてオオ達が消えている。
「マジか…相手が使った魔力をそのまま爆撃とかやべぇじゃんか」
「少しあぶなぁったからなぁ…だが、これでようやく一対一だな」
爆撃は「誇れ防衛の騎士よわが身と共に戦いへ」でなんとか耐えきれた。まぁ鎧ぶっ壊れたけど。
それと同時にアビラトから「双剣」を籠絡させたと連絡が来た。
何をどうやったら籠絡出来たし。それはそうと…
「お前どんだけ爆発大好きなんだよ!いくら何でも多いぞ爆薬が!!」
「アッハハハハハハハ!!良いねぇ!楽しくなってきたよぉ!!」
戦闘狂とは話かみ合わねぇなおい!
それはそれとしてユカーラが剣を構える。
さっきの「非物質爆撃」ってのでオオ達も爆破された。
しかも…
【ちょっと!なんでか知らないけど出れなくなってんだけど!!】
【お腹空いた。出して】
なんかさっきのでやられて一時的にオオ達の呼び出しが出来ないらしい。
いや出来ないだけで声は聞こえるんだが…
魔法系はさっきので全部防がれる。オオ達は召喚不可。
「しかたない、か」
スキル「ギルタベル」「バルハラム×10」「夜間強化×10」「死人×10」発動
固有盟主「血を浴び笑う死者」の補正発動確認
スキル「連唱」使用、スキル「初級岩魔法:ストーンバレット×10」を伝説役職「大魔導士」の「魔法変化」を用い、術式を簡素に変更。スキル「ホーミング」を組み込み魔法100個同時展開
スキル「穿て高速なる御身よ」を自身に使用
スキル「S級剣術×13」と自身の骨を使用しスキル「骨格武器生成」でその場で武器を生産
迅速に、そして集中して並列処理を進める
流石にここまで派手にやればユカーラは違和感を覚えるだろう。
何せ、目の前で俺の胴体が半分に割れて紫色に腐った骨が出てくるのだからな。
「貴様…まさか魔物か!?」
「魔物で悪かったね。だけど、こっからはお前の好きな全力だぜ」
骨は「骨格武器生成」でその形を大鎌へと姿を変える。
「さぁ最高の試合を開始しようじゃないか」
「大魔導士」を使用し、範囲、射程、サイズ、全てを変更し用意しといた「ストーンバレット」を展開。即発射。
全てをユカーラに飛ばす。
「さっきのを見てなかったのか!!非物質爆撃!!」
ストーンバレットが赤色に輝き、その場で大爆発。
「ふん…強いと思ったが芸が無かったな」
「そりゃどうも。大前提であれは目くらまし用だ」
「なっ!?」
スキル「穿て高速なる御身よ」は選んだ対象に対して、攻撃を加えるまで俊敏に毎秒1000のボーナスステータスを追加する。
更にスキル「S級剣術×13」で俺の剣技の腕は言わずもがな高いのだ。
接近を感じ取れなかったユカーラに声をかけると同時に左腕を切断する。
仮面に血が掛かり「血を浴びる、接種する」が発動条件となっているスキル「喰らいつき」が発動する。
更に相手が死をイメージした為か固有盟主の追加補正が発動。
俺の固有盟主「血を浴び笑う死者」には特別な力がある。
恐らく、他の固有盟主もそうであるのであろうが、どうやら特定の行動、スキルの発動、相手の感情をトリガーに特殊な補正やバフが入る。
俺のトリガーは言わずもがな「死」「死者」「血」が関係する。
最初に発動した「死人」は発動している間、少ないが継続的に肉体を再生するスキル。
これの発動により、追加補正で俺の攻撃全てに触れた部位を急速に崩す「接触損傷」のエンチャントが入る。
更にたった今血を浴び、全ステータスに+1500の追加補正。
相手が自身の死をイメージした事で80%の運で「確率即死」が出るようになる。
そして…武器も対象だ。
俺が作った武器「骨格武装:デススランペット」は「骨」だ。
そしてこれは言わば連想ゲームなのだ。
骨なんて真っ当に生きてれば滅多に見ない。それこそお葬式くらいだ。
お葬式は「死者」を弔う為に行う事。
俺がこれを持ってる間、常にアレが意思を持ち、動き続ける。
「あぁぁぁあぁぁぁ!!??腕が、腕がぁ!!??」
「接触損傷も受けてるから体に毒が回るみたいに怪我が広がってんな」
「ふざ、ふざけるなぁ!貴様!こんな事して許されると」
ユカーラはそこで言葉を止めた。
肩に痛みを感じたからだろう。
背後を向けば、そこには…
「ぐぁぁぁ…」
「ひっ」
大勢の死に体がユカーラに群がっている。
そのほとんどはトゥーラの鎧を着用していた。
武器とトリガーワード「死者」が混ざる事で発動する「自身から半径30m範囲(球体式)にある死体もしくは瀕死状態の者を全てアンデットに変える」特殊状況が生まれる。
これは上下も含め、全ての死体と死者をアンデットにする。
自身で操る事は不可能だが、こいつらは俺を襲わない。
そして、範囲の中に居る生存者を襲い続ける。
その対象は、目は、ユカーラにのみ向けられた。
「や、やめ…」
ユカーラはなくなり、動かぬ腕で止めようとする。
それが餌と自認されるのに十分すぎた行為だと知らずに。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「やめろぉぉぉぉぉ!!!」
一人、また一人とユカーラに飛び掛かる。
いずれ、それはデカいゾンビの山と化した。
中で何が起きたかは見なくとも分かるだろう。
だけど、一つ気がかりな事がある。
(おかしいな…俺も他も、ここまで兵士を殺した覚えはないぞ)
そこには、明らかに殺した数より多いゾンビがこちらに居る新鮮なユカーラを求め、群がる光景を見ていた。
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『こちらサイチ。全体連絡で狂乱の討伐を連絡する』
『こちらアビラト。さっきから爆発音凄かったけど大丈夫?』
『ピンピンしてるぞ。防御スキルは重宝すべきだな』
『こちらマーネ。一つ聞いていいかな?凄く聞きたくない汚い音がそこら中からするんだけど』
『どっかの死体が死体なりかけを喰ってるだけだろ』
『あこれやっぱサイチさんだよねぇ!?チラッとだけどアンデットみたいなのいっぱい見たし!』
『気にすんな』
「…」
夜の森に隠れる影一人。
「…せめて攻めてくるんだったらもっと重要な情報持っとけよ。これじゃあ襲撃を食らったとしか連絡出来ねぇ」
この者の名は「姑息」なベルフ。
二つ名からそうゆうのだろうと思う者も居るだろうが実際は闇に潜伏し、情報を集め密偵が主な作業な彼にとってはぴったりであった。
「なんとかして援軍を頼まねぇとな…俺らの中じゃ一番強いユカーラが倒れたんだったら流石に兜の一人や二人ぐらいは出撃してく」
「はーいそこのお兄さーん。少しお話いいかな?」
突如として背後から話しかけられた。
声を聴くと同時に躊躇いなく投げナイフを後ろに投擲する。
が、防がれる。
ベルフは驚愕した。そこには人の姿をした右腕のみキラークラブに変わった女が立ってたのだから。
「うわあぶな。いきなりナイフって物騒じゃん」
「お前…何者だ!」
「え?私?」
女は暫し黙り、そして答える。
「んー特に名前ないんだけどなぁ…取り合えずミカユとでも呼んでもらっていい?」
女は気だるげに、しかし楽しそうに答えた。
ラーケVS剛剣ロップル&謀略のヨゲラン 勝者:ラーケ
マーネ&ウェルVS人形のアスタ 勝者:マーネ&ウェル
アビラトVS双剣のイグナ 勝者:アビラト+籠絡されたイグナ
クロガタリVS余興のヒューマ&防衛のブッコシン 勝者:ヒューマ&ブッコシン
余興のヒューマ&防衛のブッコシンVSトリッキスタ 勝者:トリッキスタ(いえーい)
サイチVS狂乱のユカーラ 勝者:サイチ
姑息なベルフVSミカユ 戦闘開始
イニーシャ&フォルテVS??
アルナ&シンシェア姉妹VS??
謎の少女「ミカユ」
作中で一度というか二回くらい登場しています。多分分かりずらい程度に




