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優雅な俺様貴族の雷魔法にひれ伏すがいい! ~魔法学園に首席合格を果たした俺様貴族は、頂点を目指して雷魔法ですべてを撃ち抜くそうです~  作者: 白瀬
第二章:俺様貴族と愉快なSクラス

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8/10

001. 俺様貴族は銀髪美人と侍少女に宣戦布告されたそうです

 試験結果の通知は、試験の日から二日後に届いた。


 どのような技術を使っているのかは分からないが、どうやら受験者の魔力を追っているらしく、彼らがどこにいても届く仕組みになっているらしい。


 そしてそれから一週間が経った現在。

 入学の日を迎えたシリウスは、そこに書かれていた案内に従って自身の教室となる場所へ向かっていた。


「ほう……」


 教室の扉の奥から濃密な魔力の気配を感じる。

 流石魔法学園のSクラスというだけあって、実力のある者たちが揃っているようだ。


 シリウスが扉を開けると––––


「ほら、来たわよ。アイツが首席に決まっているんだから」


「ほう、彼が? たしかに自信だけはありそうじゃないか」


「うむ、実力者の特有の気配を感じるでござるな」


「あ、シリウスくん!」


 教室の中からいくつもの瞳がシリウスの方を向いた。


「……俺が最後か?」


 周囲をぐるりと見渡すと、生徒に対し余っている机は一台のようだ。


「そうよ。だからみんなで話してたの。首席は誰かって」


 そう答えたのは二次試験でシリウスと激闘を繰り広げたユラだ。

 恐らく、集まっていた生徒たちで入学試験の評価を開示し合っていたのだろう。

 事実、シリウスの合格通知にも自身の評価が載っていた。


「そうか。それなら貴様の想像通りだ。この俺以外に首席はありえん」


 そうシリウスが答えると、ユラは相変わらずの自信ね、とため息をつく。

 シリウスがユラから目を離し、自分の席へと向かおうとすると、銀髪の生徒が近づいてくるのが見えた。


「君がシリウスくんか、話はユラから聞いたよ。ボクはセシリア。学年次席だ。このボクが首席を逃すなんて思ってもいなかったから驚きだよ」


 値踏みするような視線を隠そうともせず、その端正な顔立ちの生徒、セシリアは告げた。

 その視線を受けて、シリウスは挑発的な笑みを返す。


「そうか。なら試してみるか? 俺はいつでも歓迎するぞ」


「そうだね。聞いたところによるとSクラスでは魔術の競い合いは推奨されているらしい。機会があれば是非ともお願いするよ」


 セシリアとシリウスの間に火花が散る。場所が教室でなければ今にも魔法戦が始まっていそうだ。


「手合わせであれば拙者もお願いしたいでござる!」


 そんな一触即発のシリウスとセシリアとの間に割り入り、食い気味に話しかけてきたのは、異国の服装に身を包んだ黒髪の少女だった。

 無邪気な言葉とは裏腹に、彼女の瞳にも隠しようのない戦意が見える。


「おっと、名乗り忘れて申し訳ない。拙者はセツナ。異国出身の身であるが、武芸を極めるためにここに入学したでござる!」


「ほう、異国の武人とは面白い。どの程度の実力かこの俺が試してやろうか?」


 しかしその会話を断ち切るように教室の中に声が響く。


「やあやあ、君たち。もう自主的に自己紹介までしてくれているのかい? 教師としては手間が省けて嬉しい限りだよ」


 声の方向に目をやると、金髪碧眼の少女が教卓に座っていた。

 教室がにわかにざわめく。


 ––––いつの間に。


 そう。この瞬間まで、この教室の生徒の誰もが、彼女の存在に気づかなかったのだ。

 しかも、彼女が何をしたのか誰も理解することはできていない。


(なんだ、あれは。急に魔力が人の形をとったように見えたが……?)


 そのうちの一人、シリウスは彼女の正体を暴こうと瞳に魔力を集中させる。

 そして、シリウス以外の生徒たちも、突然現れた彼女に警戒の色を隠さない。


 けれど彼女は、そんな生徒たちの反応には慣れたように、笑顔で続けた。


「とはいえ、時間は有限だからね。一応仕切らせてもらうよ。僕はリリィ。しばらくの間Sクラスの担任を務めさせてもらう教師だ。属性は……そうだな、面白そうだから秘密にしておこう」


 少女、リリィは教卓の上からぴょん、と飛び降り、喉の調子を整えるように低く咳ばらいをした。


「まずは入学おめでとう。そしてSクラス入りおめでとう。とりあえず、みんな一度席についてもらえるかな。初回の自己紹介っていうのはそういうものだろう?」


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