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484.彼女のこたえ 6

彼女は、ザカランのことをフィアレアラとフィアランとは別人だと思っていたのだ。


彼女にとっては、フィアレア≒フィアランなのだが、フィアレアラ&フィアラン≠ザカランだったのだ。



「私が悪いのですね。私が王国の王族王子C・ザカラン・F・レリ・アールになった時に、あなたにお付き合いを申し込むべきでした。」



フィオナとフェリオの時も、レリーリアラは二人を別人のように思っていた。フェリオのプロポーズをレリーリアラに断わられたことを思い出す。フィオナと付き合っているからと、フィオナが好きだからと彼女はそう言って。


ん?


ならば、ザカランも彼女に振られてしまうのだろうか?フィアレアラと付き合っているからと。



「えっと…。

クノン、もしかして、フィアレアラと付き合っているからとザカランを振るつもりなのですか?」



半泣きになる。ならば私は何のためにザカラン王子として王国に戻ってきたのか分からなくなる。



「クノンに振られたら、私は、もうクノンのところに来れなくなります。私は、あなたに相応しい身分を得るために王国の隠し子王子となったのです。フィアレアラでは王国の王女であるあなたを妃に出来ません。」



「それは違います。既婚歴のある私は、ザカラン王太従弟の妃に一番相応しくない女なのです。」


やっぱり。嫌な予感は当たる。彼女は、ザカランを振るつもりだった。


「ならば、この国を捨てますか?私はあなたを得るために、我が帝国の皇帝となりましょう。この国を我が帝国の属国として服従させ、王女であるあなたを我が帝国に連れ帰りましょう。あなたの兄が私に勝てると思っているのですか?私がこの国を焦土に出来ないとお思いですか?あなたの兄程度の五星が何人いようが私の敵ではありません。」



彼女は再び泣き始める。私がそんなことをするはずがないから。



「冗談です。ですが、それくらいの覚悟ならばあるということです。愛するあなたを私の妃にして何がいけないのですか?MRの異なる両親から低い方のMRの子供が生まれるのは普通のことです。


責任感の強いあなたは、五星の子を得ることの出来ない自分はザカランの妃に相応しくないとお思いかも知れませんが、それは違います。


王家王族五星の場合、国の未来に関わることですが、それ故、王家王族は複数の配偶者が認められているのです。私がいなければ、あなたの兄は何人妃を娶らされたのですか?クララ以外の王家王族五星を得るまで何人でも、ですよね?イーデアル公爵とサザリーナンダ公爵が自分達の五星の娘達をあなたの兄の妃に差し出そうとしていたことくらい知っています。

つまりは、王家王族五星の子を得る責任ならば、一人の妃が負うことはないのです。


そして、第一王妃の役割は、五星の子を得ることだけではありません。王の側で王を支え、国を守ることが一番大切なのです。あなたは、ランセルの第一王妃としても、クノハの時代は前第一王妃として母親を支え、国を守ってきたではありませんか。それを他ではないあなた自身が否定するのですか?第一王妃に相応しくないことだったと、そう思うのですか?」


泣く彼女を抱きしめる。彼女が落ち着くまで優しく。



「あなたは、誰よりも第一王妃に相応しい方です。あなたを頼りにしない者はこの国にいません。ザカランも同じです。」


ザカランの姿になり、もう一度改めてプロポーズを…、プロポーズを、プロポーズをしようとしたところで、ハッっと気付く。…フィアレアラの服を着ていることに。

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