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Lone Wolves  作者: 中野震斗
朧月會編
96/108

Episode96羽沼VS金田一

金田一側の士気は下がる一方で朧月會の士気は上がりつつあった


「おらぁ!おらぁ!どうしたぁ!それまでかぁ!」


殴りながら金田一を挑発する羽沼


(クソが!どうにかして抜け出さねぇと!)


金田一は病院を抜け出してきたばかりだというのにまだ希望を捨ててはいなかった


「うおおおおお!」


雄たけびとともに金田一は羽沼の手首を掴みもうタックルを仕掛ける


「抜け出しやがって」


金田一は足を狙うために少しかがむ


「そこだ!」


そして羽沼は金田一の顔を蹴り、金田一は仰向けになって倒れてしまった


「俺の勝ちか?」


倒れた金田一を見下しながら羽沼が言った


「…………」


「おい嘘だろ……」

「金田一が負けた?」


周りがざわめく中、一人の男が立ち上がる


「……勝った?」


起き上がったのは朧月會の実質的なNo.2我妻だった


(なんだ?何が起きている?)


「金田一が負けた?」


その会話の内容から聞き取った我妻は


「俺らの勝ちだ!」


「我妻さん!」


「俺らが勝ってあいつらが負けた!それは紛れもない事実だ!」


我妻は天を仰ぎ高らかに言った


「…………」


「金田一…」


しかし、金田一も何も考えていないわけではなかった


(タイミングを見計らってあいつを殴る!それで終わらせる!)


金田一はただその瞬間をまつ、地味だがそうでもしないとこの狂人には勝てないと悟ったのだ


「何だと…」


我妻の発言にイラついた一尺八寸が近づく


「何だよ?事実だろ?」


その勢いはまた別の喧嘩が始まってしまいそうだった


「よっと」


羽沼は倒れている金田一に近づき言った


「お前…起きてるだろ?」


(!!??)


何と羽沼には作戦はお見通しだった


「はは…」


金田一が起き上がる


「お前にはお見通しってか?」


我妻と一尺八寸も二人に視線が行く


「は!?」


「な?俺らは負けてない」


金田一は羽沼に殴り掛かる


「させるか」


その拳を刹那で避け、次に来た蹴りを跳ね飛ばす


(こいつは何をしてくるかわからない…武器をまだ隠し持っているのかもしれない)


そう考えをめぐらす金田一はある一つの結論に至る


「金田一!」


金田一は羽沼の呼びかけを無視しひたすらに殴り続ける


(すげぇスピードだこんなの対応できない!?)


今までの戦いの疲れか羽沼が押される


「これで!」


金田一のガードが崩れたその瞬間


「とどめだぁ!」


羽沼の顔めがけて全力の拳を打ち込んだ


「なぁ…に…」


羽沼はそのまま吹き飛ばされて…動くとはなかった


「よく見とけ朧月會!俺らの勝ちだ!」


そう勝ち誇っている金田一


周りは嬉しそうにするもの、悔しがるもの、泣いてしまうものなどたくさんいた


「くそ…」


我妻も悔しがっていたものの


「金田一」


「!!」


一尺八寸と須永がこちらに来た


(これで…終わったんな…)


すると羽沼が起き上がり、金田一に近づく


「俺の負けだ」


「何のつもりだ?羽沼」


すると羽沼は身に着けている手袋と軍服を脱ぎ始めた


「え…」


羽沼が脱いだ背中は想像を絶するほどの傷があった…

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