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Lone Wolves  作者: 中野震斗
朧月會編
97/113

Episode97傷の理由

羽沼が見せたものは様々な種類のおびただしい数の傷がだった


「何だよ…これ」


その問いに羽沼は答えた




バシンッ!


狭い居間の中で頬を叩く音が響く


「だれのおかげで生活できてると思ってるんだ!この寄生虫が!」


「ごめんなさい…ごめんなさい…」


それを隅で見つめるのは幼いころの羽沼だった


(俺のことなんか見ちゃいないんだな…)


痛む傷を抑えながら羽沼は自室に戻った


この廃れた家庭の中で羽沼は中学生になり、不良となった


(誰も見ちゃいないから何をしてもいい)


羽沼はこの思考でずっと生きてきた。そんな羽沼にも目標があった、それは誰にも負けないということ。


そんな中で出会ったのが金田一浩という無敗の男だった


「…あれ?」


そんな羽沼は初めて負けた


「…………」


負けた屈辱は計り知れなかった


(クソクソクソクソクソ)


羽沼は考え続ける、どうしたらあいつに勝てるのか……羽沼が至った結論は


痛みだった


痛みを自分に与え続けた結果、相手に勝つことができると思っていた。


ネットで見つけたサバットの技術を磨きながら彼は痛みを受け続けた。拳の痛み、ナイフの痛み、今まで入れていタトゥーをわざわざ除去した痛み…そうやって数々の痛みに耐え続け、今この東京の地に立ち金田一浩という男と向き合っている





「なるほどな」


その話を聞いた金田一は一息つき床に座った


「まあお前は最低な人間だ、勝手に傷ついて、勝手に傷つけて、勝手に生きてきた」

「お前に同情はしない」


羽沼は持っていた煙草を吹かそうとポッケをまさぐるが


「ライターがないな…」


少し寂しそうな顔をするが羽沼は大きな声で告げる


「お前ら!今日で朧月會は解散だ!」


その声にまず反応したのは我妻と栗原だった


「ふざけんな!」

「そうだな」


全く違う意見の声が同時に放たれる。我妻はすぐに栗原の胸ぐらを掴む


「お前…!」


「俺は賛成だ!リーダーが負けた以上俺らに価値はない!」


「それはお前が誰かの上に立ったことがないからだ!」

「俺は一番上じゃないが誰かの上に立ってる!その立場から言ってる!」


二人の意見がぶつかり、早くも栗原派、我妻派に分かれていた


「黙れ!」


そんな中に羽沼が鶴の一声で場が静まり返った


「俺はお前らの意見は聞いてない、俺が負けたらこのチームに価値はない」


リーダーのいうことは絶対、不良チームの掟だ。その言葉に誰も反対するものはいなかった


「でも俺楽しかったな、お前らといられて」


(そうか…あいつと俺は根っこの考え方が違ったのかもな…)

(俺もその考えに乗るか)


我妻の考え方も変わり場は少し爽やかな空気に包まれていた


はずだったが


「じゃあ今日で…」

「そうはさせない」


ドアからそんな声が響く


「あ?リーダーの命令だぞ?」


その声の主に半端する者もいたが、次の瞬間場はまた静寂に包まれる


「リーダーの命令が絶対でも…違うチームならそんなことないでしょ」

「ねぇ?」


そこに姿を現したのは…


「あれっ?誠もいるね」


魂怒流リーダー刺刀一誠だった

というかいつの間にか四千PVも行ってましたね

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