過去編~神様とのやりとり話~
今回は少し短いです。
神様、無意識的に理解をしてしまうあたり、本当に神様なのだな、と今度は意識的に理解をした。なぜならば
「神様ですか?」
我ながら情けない質問の声色だ。動揺しているのかな。
まあそれ以外に何かあるか、と言わればないけれど。
「いかにも、ワシは神様なのじゃよ。」
うわ、テンプレ通りの反応が返ってきた。しかもその自称神様の容姿は白髪の70歳ぐらいのおじいさんに臍までの長さの白い顎髭、歯が白く、着ているのは白いもので死に装束に近い。
「はて、神様自分に何かありましたか?」
夢の中にしてはやけにリアル。ここで神様が自分に全知全能の知識を与える、と、言ったら笑う。
「まあ、それもいいんじゃがのう。」
人の心読まないで頂きたい。
「まあ、そうかっかするでない。実はな、ワシの不手際で間違えてそちらの寿命を消してしまっての。」
「は?」
寿命を消す?間違えて寿命を…命を消した、ということか。そこまで思考が回りきって
「ま、いっか。」
普通なら大事だったが、どうせ夢だろうと楽観的に思えてしまった。
「えらく落ち着いているの、若いの。」
「ええ。現実感がわかないもので。」
「ふぉふぉ、なら話が早い。そちらにはある世界に移動してもらいたい。」
「はあ。自分に出来るなら喜んで。」
異文化交流なら問題ない。むしろこれは夢だろう。なら早く目を覚まして会社の皆に面白おかしく言うか。
「ほれきた。なら君には日本語の伝わるけど魍魎や妖怪など人ならざるもの多い場所に転移する。そこでお前さんがどんな生き方をするのも自由じゃよ。」
神様は何を言っているかはその時はわからなかった。だからきちんと質問すればよかったのだが、夢と思っていたのか、安請け合いとして
「はい。わかりました。」
といってあっさり承諾。
「それでは第2の人生の始まりじゃ。君には特別にワシからのお詫びの意味も兼ねてのひとつ、一生死に到る病にはかからないギフトをやろう。」
「ありがとうございます。では、行ってきます。」
こんな淡々としたやりとりをし、そうしてわたしは転世もとい生まれ変わった。




