過去編~スーパーから神社に帰る道のり~
邪馬2651年 3月13日 晴、夕暮れだけど陽が雲がかかり気味 16:21
会計を済ませ、白い買い物袋を持つ。中身は軽いもの中心だが、持ってみる。やはり、腕力までも子供の力しかない。男だったときはこんなもの簡単に持ち上げられたから、子供になると非力なもんだと思う。
(まあこれから鍛えればいいと思う。)
[そうだね。よし頑張るぞ。]
(まあ君らしいけど無理はするなよ。)
[わかった。]
ぎゅっと買い物袋を取っ手を左手で持っていた。そんな中山君とのやりとりしていると。
「麻美ちゃん、話聞いてた?」
やばい穂刈さんの話全然意識してなかった。
「ごめんなさい、もう一度教えて。」
「うん、大丈夫。それで修行は今どんな感じ?」
思わず無視したような形になってしまったのに気にするな、と言わんばかりのにこやかな表情を浮かべる穂刈さんに心の中で感謝したわたしは、今日の修行というより掃除のことを説明した。
「ぷっ、はははっ。風呂場掃除ね。」
腹を抱えて笑う穂刈さん、穂刈さん笑いすぎなんだけど…。
「あーごめんごめん。笑いすぎた。けど、誰がこんなことを言い出したの?」
「えっと、恵子さんがこれをしたほうがいいって言ってきたからするんだけど全然終わらなくて、これから家に帰ってきたら続きする予定。」
「そっかそっか。頑張ってるのね。だけど麻美ちゃんも恵子が視えるのね。」
少し神妙な顔になる穂刈さん、視える…?というと、どういうことだろう。わたしはそのときはわからなかった。だが、質問する前に、穂刈さんが続けてきて
「それじゃ、早く神社に着いて掃除しないとね。」
「うん、じゃないとお風呂今日も入れなくなる。」
「麻美ちゃんお風呂に入ってなかったんだ。なら、急がないとね。」
手をぎゅっと掴み、ぐいっと穂刈さんと早歩きになる。
わたしも子供の身体ながらではあるが一緒にしながら着いていく。そうして神社に着いた時は日が完全に落ちてしまっていたのだった。




