過去編~月明かりの下で恵子さんと~
邪馬2651年 3月12日 晴 23:18
二人が去った後、一気に疲れが出てきた。おそらく今日はいろいろなことが起こったから、幼い身体に対しての負担が大きいのだろう。――最も幼い身体に限らず、大人の時の身体でも根拠はないが、このような出来事に遭遇すれば、同じようなことが起こるのではないか、というなんともいえないのだが。
椅子に座って身体をぽきぽきと鳴らしていると、恵子さんがわたしのそばに座ってきた。
「どう騒がしかった?」
「ううん、全然大丈夫です。それよりも…」
ため口みたいに言ってもよいだろうか、という変なこだわりをさすがに口では言えないが、心の中で言っていた。もちろん、私の心の声は相手に伝わるのは知っているが、それでも口で言うのもなぜかためらわれた。
「もちろん、いいわよ。好きになさいな。本当あなた、面白い人よね。」
口元に手を置きながらクスリと笑うそれ、馬鹿にされてるような言い方ではないのでわたしは何とも思わなかった。
それよりも…
「そんなに面白いんですか?」
という疑問が湧いている。まあ人の価値観はそれぞれだから何とも言えないが、それでも気になるのだから口に出した。もちろん、敬語が出るのは単純に日本にいたときからの癖だ。
「ええ、どう説明すればいいかわからないけど、とりあえず面白いのよね。ほら、ここでも敬語が出てるし。」
「あ…。」
気づいていたが、いざ指摘されると恥ずかしい、思わず指摘されると恥ずかしさの余り顔を紅潮してしまう。
「さて、もう夜も遅いのでお休みになさいな。明日からはビシビシやらせるから、覚悟なさい。逃げだすような真似はしないように。」
「はい、わかりました。」
本来ならばわたしは日本にいたときからお風呂に入って寝ようと思っていたが、疲れが出ているこの身体では睡眠欲が勝ってしまい、わたしは恵子さんの言われるがまま、二階の寝床に行きそのまま横になってしまっていた。
久しぶりの投稿になります。
気づいたらブックマークと評価が増えてる!うれしいです。ありがとうございます。
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