過去編~黒崎さんと穂刈さんと恵子さんの関係性~
邪馬2651年 3月12日 曇り 18:25
わたしが驚いたのは実は黒崎さんもそうだが、目の前の中学生であろう女の人がわたしの予想を上回る年齢だったということだ。もちろん前の世界の自分と同い年であることもあるが、年齢と身体的特徴の差が大きすぎることだった。もちろんこれには後程わかったわけだが、理由があったのだが、それを当時知る由もないわたしには衝撃的である。まあわたしがあの時に聞かなかったのもあるが…。
最も、こういう外見と年齢のギャップがあるのはそうそう不思議ではない。
「ふふ、麻美ちゃんかわいい。l
くすくすと笑いながらわたしのほっぺを人差し指で突っつくそれには本来ならば鬱陶しいと思わなくはないが、とりあえず色々考えてしまっている頭では、それを気にする余裕もない。
「まあ無理もないさ。この世界に来て間もないんだろう?だからそんなに驚く必要もない。で、だ。穂刈さん、神社についたら恵子さんに会うのか?」
運転しながら同年代の魔法少女…というより魔法使い、に聞く黒崎さん。今は神社の前の信号にいるような状態。それで信号待ちなのか、ハンドルに手をやっているものの、動きは止めている。
「うん、久しぶりに恵子に挨拶に行く。」
「そうか。」
二人のやり取りはただの知人ではないような様子だったので私は、思い切って、会話に入るように身を乗り出しながら
「二人は、その恵子さんとはどういう関係性?」
二人は驚かないでわたしの話に食いついていた。口を開いたのは、案の定穂刈さんで
「んっとね。どちらかといえば幼馴染。ともに幼稚園からの腐れ縁」
「腐れ縁はないだろう。まあ、そういうものさ」
「なるほど。ありがとうございます。」
「いいのいいの。」
やり取りしているときに車が動き出す。信号が変わったようだ。そして、神社に到着する寸前に穂刈さんからいきなりシリアスになるかのような発言が飛び出してきた。
「麻美ちゃんは、大神の術を覚えたいの?」
今までとは違い、真剣な質問に、車の空気が変わった。




