過去編~わたしの処遇について~
邪馬2651年 3月12日 曇り 17:38
黒崎さんの手を取りわたしは、この人はなんとなくではあるが、仕事のできる人だなってなんとなく感じはしていた。それほどに力強くわたしの手を掴むそれは、どことなく信用できそうだった。
「どうする黒崎さん。この子を恵子のところに連れてく?それとも協会で保護する?」
「ん、そうだな。」
少し考えるそぶりをする黒崎さん。右手を顎に当てながら、左手で内ポケットに手をやるそぶりをしていた。何しているんだろうか、とわたしは思っていると、茶封筒を出して
「穂刈さん、忘れると問題だから今回の報酬。それとこの子を大神神社に送る。協会は幼児保護施設ではないしな。それに場所固定のほうが色々と融通が利く。君もそんなに異論はないだろう?」
わたしのほうに視線を向けながら答える。わたしはそもそも身体が子供なだけで、そんなに子供じゃないんだけどな、と思っていた。だけど、この世界でいろいろまだわからないところもあり、素直に頷きながら
「はい、それでお願いします。」
と頷き相手に同意していった。ちなみに茶封筒を手にしていた魔法使いの少女は納得したかのように
「はいはい、黒崎さんの言う通りにしますよっと。というわけで、麻美ちゃん…だっけ。一緒に大神神社のほうにいこっか。私と黒崎さんが一緒に来るって」
「なんで僕まで。かまわないけど」
うん、この黒崎さんって苦労人っぽいだろうな、ということが今のやり取りでなんとなくわかった。中山君は特に突っ込まないあたり、特に思うところもないだろう。まあ仮に思わなくても、中山君はわたし自身だし、それに人の話をしているときに突っ込んだりはしないので、なんともいえないけど。そんなこんなでわたしは相手の提案を受け入れ
「はい、ではお願いします。」
といって現場を離れていった。
お待たせしました。背後の仕事がなかなか忙しく更新が滞ってしまってすみません。




