過去編~帰路の前に知らない人に話しかけられました~
邪馬2651年 3月12日 曇り 14:23
食事も味わって食べ終わって、今度は帰るついでに周りの環境に慣れるために辺りを見渡す。
見回って思うのがつくづくこの世界は日本と似ている。大雑把に見て言語、文化、やや印象は違うが貨幣、一部を除く人種。
異なるのは人種の一部が妖怪ということと、その貨幣の価値くらいか。
もちろんのことだが、事細かく見れば色々違うかもしれないが、わたしにとってはそんなのに対してさほど気にするほどでも無い。ただ気になるのは、これから生活費をいかに稼ぐのか、と言ったところ。さっきのお金で全財産を殆ど使い切ったからだ。腕を組みながら歩きまわっていた。
ふと、今いる商店街から薄暗い路地裏から知らない男の人に―――ここに来て間もないから当然であるが…。手招きされた。はて?何の用だろうか、と、その方に身体を向ける。
まあ絵の前のいる誘拐されたらされたでそれはしょうが無い、と開き直る。
(いやいやそういうもんじゃないでしょ。)
と中山君のツッコミを
〔まあまあまあ。なんとかなるしょ〕
と、心の中であしらいながら無視。
まあ中山君が不安になっているから、わたしも心のどこか不安になっているのだろう。それでもわたしは臆することなく向かっているのだから心臓が強いのか、何なのか訳が分からない。
「はい。なんか用ですか?」
とりあえずわたしは普通に歩を進め手招きする白髪混じりの眼鏡をかけた中年のおじさんに近寄った。




