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転生TS不老退魔巫女物語  作者: セミの鳴き声
過去編
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過去編~この世界での初めての昼時~

邪馬2651年 3月12日 曇りががっている晴れ 12:34

人間生きている限り空腹や口渇に見舞われる。それはこの身体も例外ではない。

わたしは恵子さんと話をしているとわたしのお腹が、ぐー、という情けない音を立てる。

あまりにも大きな音を立てていたので、恵子さんはクスクスと笑っていた。わたしはわたしで恥ずかしさのあまり顔が紅潮したのは記憶に残っている。


「ほら、お腹が空いてるなら、食べに行きなさいな。ついでにこの地域についても見ておくといいと思うわ。」

「わかりました。行ってきます。」

普通の民家みたいな一戸建てから出ようとするが、靴がない。当たり前だが、この世界に移転してきたようなものだ。目の前に代わりに草履があったので、それを履く。

[水虫とか入ってないだろうな。}

と不安に思うが、ご飯が最優先事項のためわたしは履いたまま外に出る。

家の外に出ると神社の社務所兼家になっている。木の表札には”大神”と墨字でかすれてるけども書いてある。その後前へ進むと、お賽銭箱のある拝殿がある。今冷静に思えば泥棒だと思うが、お賽銭箱に手を突っ込むと50円があり、たった50円で大きく落胆した覚えがある。とはいえ、元の世界にいたときの50円とほぼ形が同じというのは驚いた。ただ細かく見ると違う。例えば前いた世界の5円と同じ金ぴかになっている点や書いてある日本国ではなく、邪馬国など。ただ本物かどうかは正直言って怖かった。おもちゃだったらどうしよう。という心配もあるが、そのときはそのときである。50円を握りしめ、参道からしめ縄がある大鳥居まで出て、ここが完全に神社ということを理解した。けど大きな鳥居だなと感心しながらも、参道に歩を進める。ほかに神社らしいものはなかったので、なんか物足りないが、小さな神社ということで納得して、わたしは外に足を進めた。

だが、ジャージのまま出て行くのは目立つかもしれない、と最初に思ったが、それは杞憂に終わった。適当に足を進めると眼前に広がるのは、日本と同じ、人!人!人!しかも日本と同じような服装を着ている人ばかり。しかもここは商店街なのか、ハンバーガーショップ、服屋、床屋、怪しい露天商などなど。

ただわたしのいた世界と異なるというところは、ところどころ、人間以外のイキモノ、つまり、馬顔した、--というより馬面した妖怪がハンバーガーショップでハンバーガーを売っていた。珍しいもの好きなわたしは、ハンバーガーショップの馬面の店員に買い物をしようとするときに気が付いた。さっきの50円本当にこれで買えるか心配だった。


「あいよ。この50円で買えるのは、このバーガーセットだ。48円で買える。どうする?」

なんとさっき私の出した50円で買えたのだ。わたしはそのバーガーセットを購入してバーガーショップ内で食べることにした。

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