#03
*四畳半の国 僕は君主になれるのか問題
ここは小さな国
君にだってその姿は見える
おとぎ話なんかじゃない
ここは僕の城
好きに使っていいと 与えられたもの
あるのは畳と 夕陽の差し込む窓
それだけでいい
そう思うだけの理由も いつしか
見る影もなくなってしまった
ここから逃げ出したい
だけど 月の光も青い空も大嫌い
黴の匂いの中で見る夢なんて なおさら
引き払うなんて以ての外
だって僕は 君主だから
今まさに この手で
天井にロープをかけるんだ
君には分かるだろう
その聡明な頭なら 考えなくてもね
僕は 永遠の君主になるんだ
*愛おしさ10割増し
その指が 私の白い胸を爪弾く
その髪が 夏の風になびく
茶色い虹彩は ちいさな惑星
逞しい手腕は 安らぎの木陰
あなたは 100点満点で200点
こんな私には 勿体ないくらい
誰かがあなたの噂をしている
私は心の中でそっと笑う
あなたが隣にいたら 一緒に笑いたいと
今までにないくらい 切に願う
どこかに行ってしまうあなたを
私は追わないでいよう
だって あなたは
私にはとても 勿体ないんだから
*祈り
閉じ込めてしまいたい
過ちの樹が 知らぬ間に森になっていた
どれも皆 疲れが乾季を呼んでからずっと
立ち枯れしたまま
取り返しがつかなくなりそう
いつか このまま火が出て
過ちは灰になって
かつて愛した平原は 死んでしまうだろう
二度と立ち入れないように
閉じ込めてしまいたい




