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palette  作者: 棠 智果
HEART
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12/22

#04

*LANDSCAPE Ⅳ


見よ声は時に 赤く 風を為し

軌道上より 確率と インスタンス


ディスタンス

ディスタンス

祈れ 酔いしれて


見よ声は時に さんざめくは

霧の鳥 鬨の声 ディスタンス


マクロ 海の色は

ミクロ 星のごとく

沈みし雲は たが吐息ぞ



*DANCE DANCE


狂想曲であまねく人は

ダンスダンス

小夜曲に路行く人も

ダンスダンス


俯瞰 俯瞰

不快 深く

俯瞰 五感

光学の目 青色滲んで


狂想曲で

ダンスダンス

小夜曲に



*MIDNIGHT


君の足を踏み抜いた

ピアノは床に砕けた

セロの響きが

まだ窓に泣いている

ノクターンはやめなよ

誰を泣かすか知らずに

いたずらに アンニュイな旋律で

誰を泣かすか知らずに



*FORGET ME NOT


君がここに置いて行ったものがある

黙って捨てたって

もう誰も怒らないのに

ぼくは律儀に捨てないでいる

笑っておくれよ

ここに君はいないけど



*MOON


三日月がのぞいてる

狭いベランダ

よくここが分かったね


おとなしいあなたを

まだ見ているようで


ぼくに どうか

あなただけが

気付きませんように


昇っていく金色の船

ぼくは静かに見送って



*SCREEN


鳴り続ける電話が

白い部屋の真ん中で

お行儀よく

テーブルの上にある


そんな夢を

映画のスクリーンのように見ていた


ぼくがここに居ない感じが

日常の中にまで滲み出て

いつも 群衆の中で

黒い枠から 取り残されて

何もかもが 映し絵みたいで



*THE FOOL


ここがすでに崖っぷちなのに

まだぼくは

翼や 梯子や

あるいは 地面が

まだあると どこかで思っている


あきらめて 落ちても

誰も気づかないのに

後ろを振り向きながら

そんな気もないのに

目隠しをして ここから

前へ進もうとしている


目隠しをして


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