9話 河童の仮面
深夜…、例の川に一人の男性が怯えながらも、川辺を歩いていた。
その男性はメールを見て、待ち合わせの場所を確認した。
「ここでいいよな」
そのメールにはこう書いていた。
「お前の秘密を知ってる…バラされたくなければ、例の川辺で…」
男性は眉間に皺を寄せながらも、見覚えある背景に考え込んでいた。
「てか、この川ってまさか!ニュースでよく」
何かに気づいた後、背後から声がかかる
「もうすぐ、友達に会わせてあげる。同じ方法でね」
「ヒイ!?」
男性は後ろを向くと、そこには異様な姿が目に入った。レインコート素材の黒パーカーにフードをかぶり、仮面をかぶっていた。しかし、その仮面は深い緑色をした河童の仮面。細長く突き出た嘴と、大きく見開いた金色の瞳が、不気味な存在感を放っていた。
「まさか、河童の噂は本当に…!?」
河童の仮面は突然、男性の足に手をかけた。男性はそのまま体勢を崩し、地面に倒れた後、
男性の足を掴み引きずり水辺に入った。
「バカ、このまま行ったら深瀬だぞ、おま… ゴボ!」
河童の仮面と男性は一緒に深瀬へ潜った。水面には無数の気泡が出ていた。やがて収まり、
河童の仮面が水中から出てきた。
河童の仮面は橋に視線を向けた。そこにはたまたまランニングで通りかかった男性が
現場を見られていた事に気づいた。しかし、河童の仮面は襲う事なく水中にもぐり姿を消した。




