表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第三章
73/92

第八十四話 にこ笑顔




 あなたは私を操る気はありますか。


 真剣な土羽梨の顔に、にこにこ笑顔を封印して、にこ笑顔に留めた冴野はないですと言った。


「確かに。木の根を介してあなたを操る事はできるが、あなたを操って『砂の国』を『緑の国』のように緑豊かな土地にしようとはしない。断言する」

「そうですか。手段の一つとして考えていると思っていましたが。まあ、あなた如きに操られる私ではないですけど」

「あらら。強気に出るな」

「出ますね。強気に出ないと、あなた以外の誰かには操られてしまいますから。現に、操られてしまいました。もう二度と同じ轍は踏みません」

「すまない。防げなかった。取り除けなかった」

「………取り除く方法はまだないとは限りませんし、とりあえず、あなたを見つけて、少しでも影響を低減化させて、あとは、鍛えまくります」

「私もあなたを守る」

「いえ丁重にお断りさせて頂きます」

「………信用できないか?」

「はい、信用できませんね」


 ハキハキと歯切れよく土羽梨は言った。




『私が信用できない事は理解できるが、今は信じてほしい。私があなたを守る』


 『焔の国』で、見張りの為にテントの外へ行こうとした時に、冴野に言われた言葉。


『信じる信じないの問題ではありません。戦力は多い方がいいと言っているんです』




 信じるか信じないか。

 あの時は揺れていた。

 嘘をつく人ではないとは思っている。

 だが。




「私と同様に操られていたあなたは信じられません」











(2023.9.15)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ