表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第三章
69/92

第八十話 再構築




「身体の再構築にはまだ時間がかかりますか?」

「ああ」

「そうですか」


 冴野の抱きしめる力が弱まり浮いていた足が地面にきちんと着いた土羽梨は、この身体の再構築が済んだら速攻で冴野を見つけて、木の根の影響をほぼほぼ失くして、離婚して、『砂の国』に戻る、と考えていた、が。


(戻る事が、できる、か、な?)


 魔女は言った。

 魔女でも木の根を取り除く事はできない。

 冴野の本体を見つけたら、ほぼほぼ木の根の影響を受けずに済む。

 ほぼほぼ。なのだ。

 完全に、ではなく、ほぼほぼ。

 つまりは、木の根の影響は少なからず受けるという事。

 木の根、もしくは、木の根を操る誰かの思惑通りに動かされる可能性がなくならないという事。


 『砂の国』は狙われている。

 冴野からも、もしかしたら、冴野以外の誰かからも。

 

(もし、私が、そいつらの、冴野の思惑で、操られて、『砂の国』を『緑の国』のように)


 変化は何も悪い事では、ないのかも、しれない。

 もしかしたら、『緑の国』のようになってもいいと考える『砂の国』の住民も、いるのかもしれない。


(でも、私は、)


 髪の毛の有無で人の価値を決める『砂の国』の考え方は、嫌で、変えたくて。


(でも私は、『砂の国』を全部、変えたいなんて)


 それとも、全部を変えなければ、変わらないのだろうか。

 『緑の国』に変わらなければ、変えられないのだろうか。


(ただ、選択肢を、増やしたい、だけ、なのに)


 こんな考え方もあると、認めてほしいだけ、なのに。













(2023.9.14)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ