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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第二章
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第七十七話 変えたい




 逃げ出したい。

 刹那に生まれた欲求に抗いたいとは、思わなかった。

 幻の姿との連携を切って、魔女から、魔女が足を踏み入れる事はない『緑の国』へ逃げたい。

 本体は『緑の国』にいるのに、おかしな話だが。




 バカになんかしていないよ。

 魔女は言う。

 透き通った声で、言うのだ。

 真実しか口にはしない、と言わんばかりのその声質で。


 その通りなのだろう。

 魔女は真実、バカになどしていないのだろう。

 けれど。どうしたって。本人の意思に関わらず。

 バカにされているとどうしたって。

 思ってしまうのは。


(ああ。くそっ)


 逃げ出したい。

 心は悲鳴を上げている。

 逃げ出したい。

 のに。


 土羽梨がいるから、逃げ出せない?

 いや。

 違う。

 幻の姿との連携を切らないのは。

 土羽梨への抱擁を解かないのは、


(っくそ)


 いつまでもこの魔女を前にしたら縮こまる自分を変えたいからだ。











(2023.9.13)




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