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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第二章
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第六十四話 間違えた




(抱えた方が早い、と言ったら、恐らく。躊躇なくそうしてくれと頷いただろう。私の異変を感じ取っていなければ)


 土羽梨の提案を受け入れた冴野は、早く魔女を見つけ出そうと気配を探りながらも、手を繋いで後ろからついてくる土羽梨はやはり『緑の国』に置いて来た方がよかったとの考えを強く持ち始めた。


(よくよく考えるまでもなく、緊張するだろう。得体の知れない生物が身体の中に入っているのだから。『焔の国』だろうが『緑の国』だろうがそれは変わらないだろうが、気が紛れるハシビが傍にいる『緑の国』のほうがまだましだった、か。もしも土羽梨に異変が生じたとしても、私が)


 幻の姿ではなく、本当の姿の自分が。


(妙な意地を張っている場合では、なかった、な)


 自ら姿を見せたくない。

 見つけ出してほしい、などと。


(最初から、本当の姿で『焔の国』に来ていれば。いや、『緑の国』に連れて来た時点で見せていれば)


 どんな反応を見せられたとしても、そうは気にしなかった、だろうに。


(初手から、間違えた、か)











(2023.9.9)




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