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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第二章
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第五十八話 やっかい




「見張りをする為にテントの外に行きます」


 土羽梨が振り返った先には、横になったままの冴野がいた。


「見張りはしなくていい。あなたは病み上がりだ」

「もう大丈夫ですし、動植物たちの明るい色が眠っている今じゃないと十分に動けないので。明るくなったら、申し訳ないですけど。またあなたに頼らないといけませんし」

「無理に慣れようとしなくていい。魔女に会えるまで私があなたを守る」

「いえ。自分の身はできる限り自分で守れるようにしたいので、早くこの世界に慣れます」

「木の根の事もある。そう力まない方がいい」

「木の根の事もあるので、尚更力みますよ」

「私が信用できない事は理解できるが、今は信じてほしい。私があなたを守る」

「信じる信じないの問題ではありません。戦力は多い方がいいと言っているんです」

「あらら。つまりあなたは私が戦力外になるかもしれないと危惧しているのか?」

「はいそうですね。その可能性も考えておくべきです」

「あらら。そうですか」

「はい。そうです。では、見張りに行ってきます」


 土羽梨は横になり目を瞑ったままの冴野に背を向けて、テントの外へと出た。


「あらら。本当に」


 やっかいな人だ。











(2023.9.7)




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