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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第二章
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第五十話 しずか




(何だろう?)


 歩いて、休んで、水粒を飲んで。

 その行為を繰り返して、繰り返して、もう、夜を迎えたらしい。

 うっすらと『焔の国』が暗くなっていくにつれて、縞々や水玉模様の動植物たちの明るい色がますます目立つようになってきた。

 夜になったら明るさは鳴りを潜めるものではないのだろうか。

 慣れぬ眩さに軽い頭痛がしてきた土羽梨がその具合の悪さを冴野に伝えると、マントと同じ砂色の三角形のテントをテキパキと設置して休むように言った。


(何だろう?)


 テントの外にいる。

 簡潔にそう言うや、テントの出入り口を閉じた冴野に、マントを掛け布団代わりにして横になっていた土羽梨は違和感を抱いた。

 静か、なのだ。

 口を閉ざしていようがいまいが、こうるさいというか、騒々しいというか、いつまでも纏わりついているような感じで、静かではない人なのに。

 『焔の国』に足を踏み入れてからだ。

 静かになった。


(………もしかして、この『焔の国』にいい思い出が、ない、とか?)











(2023.9.5)




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― 新着の感想 ―
[良い点] 故事非常的精彩 [気になる点] 帶入感很強大 [一言] 生命的法庭!
2023/10/04 20:55 退会済み
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