表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第一章
33/92

第三十八話 変身




 木の根を吸収し始めちゃったんだ。


 ハシビは泣きながら、言った。


 駆け走る土羽梨が突然現れた木の根に浚われちゃったと思ったら、木の根が忽然と姿を消したんだ。

 土羽梨の気迫に押されて姿を消しちゃったのかと思ったんだけど。

 違ったんだ。

 土羽梨に触れた木の根が、どんどんどんどん、どんどんどんどん、姿を消したんだ。

 呼び寄せられるようにね、どんどんどんどん現れた木の根が姿を消したらね、土羽梨の様子も、どんどんどんどんおかしくなって。

 身体がありえない方向に曲がるし、急に小さくなったり、大きくなったり、牙とか角とか翼とかも出て来たりして、身体が変身しようとしているみたいになって。

 怖かった。

 ちょっぴりワクワクもしたけど。

 でもやっぱり、怖かった。すんごく怖かった。

 土羽梨がいなくなっちゃうんじゃないかって。すんごく。


「怖かったんだよー!びえんびえんびえん!わおーんわおーん!ぎゃあんぎゃあん!ふやややんふやややん!ぴえんぴえんぴえん!」

「嘘か真か。どちらでしょうね?」

「………」


 土羽梨は巡らせるべき思考をとりあえず放棄して、生きていてよかったとぼんやり思うのであった。











(2023.8.30)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ