表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第一章
32/92

第三十七話 嘘か真か




「………」

「………」

「びえんびえんびえん」

「………」

「………」

「わおーんわおーん」

「………」

「………」

「ぎゃあんぎゃあん」

「………」

「………」

「ふやや~んふやや~ん」

「………」

「………」

「ぴえんぴえんぴえん」

「………」

「………」


 はあ。

 根負けしたと言わんばかりに重たい、それはもう重たい息を吐き出した男性は、それはそれは素晴らしい笑みを浮かべて、事のあらましを土羽梨に説明した。

 曰く。

 本来男性の管理下にあるはずの木の根が暴走して、土羽梨を吸収しようとしたが、逆に暴走していた土羽梨が木の根を吸収してさらに暴走して、『緑の国』が壊滅危機に陥った。との事。


「『緑の国』の復興に力を入れたおかげで、この有様です」

「………」

「ここに連れて来られた時同様に身体が動かないでしょう?まあ、あんな無茶苦茶に身体を動かしたのです。当然でしょう」

「………」

「ああ。いえいえ。賠償金は結構ですよ。元はと言えば、木の根をきちんと管理できなかった私の責任ですから。ええ、ええ。けれど。どうしても。謝罪の心を形にしたいと。どうしても仰るなら。ええ、ええ。もちろん、受け取りますよ」

「………」

「ええ。ええ。今はゆっくり休んでください。口が動かせるようになったら、あなたの率直なお気持ちをお聞かせくださいね」

「………」


 嘘か真か。

 判断がつきかねた土羽梨は男性の言う通り、とにもかくにも、身体の回復に努めるのであった。











(2023.8.29)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ