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虹と戯れる砂の底魚  作者: 藤泉都理
第一章
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第二十一話 目つき




 あなたの所為よ。

 男性が立ち去ってのち、土羽梨は地に伏したまま空から降り立ったハシビに向かって言った。


「あなたの所為で、具体的にはよくわからないけど、あの人を喜ばせる事になって、すっごく嫌な気持ちになったの」

「ごめんなさい!」


 降り立った時の凛々しい表情はどこへ行ったのか。

 茶目っ気たっぷりの表情に豹変したハシビは、気のせいだろうか。声質も低音から超高音へと随分変わったようだった。


「………もう、あなたのその顔は反則ね」


 土羽梨は謝ったハシビに毒気が抜けたような心地になった。

 本当はハシビが謝る必要なんてない。八つ当たりだ。ハシビの所為じゃ、なくもないようないやでもやっぱりハシビの所為、でもないようなあるようなないような。


(ああだめだ。頭がこんがらがる)


 見た目は何ともないのに、左手の親指の違和感はそのまま。

 身体が重たいのもそのまま。立ち上がるのにとてつもなく力が要りそう。

 移動するなんて、夢のまた夢の話だ。

 けれど、いつまでも地に伏しているわけにはいかないのだから。


(………あの人をとっちめれば、『砂の国』への攻撃は止まる)

(やっぱりいい目つきだ)


 険しくなる土羽梨の目つきを見て、ハシビは一度高く飛び跳ねたのであった。











(2023.8.18)




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