第二二話 mana
作者の都合や新作の作成等で、何時もの二分の一ほどの内容となっております。
後日話は、容量を拡大してお送りいたしますので……。
「さて魔法の授業を始めましょうか」
次の授業では担任のオルテンシア先生が教卓に立ち教えてくれる。さっきの先生と違うのはデバイスをちゃんと使うことだ。
椅子の上に立ち上がり懐から棒を取り出す。
「前回は実習を優先するあまり勉学がおろそかになってしまいました。学生たるものやはり勉強は必要です」
布を何重にも重ねた伝統衣装を纏いながらデータを送る。
「基本的には魔法はマナと言う物質を使いますが、これは大気中と体内では違う名称になります。大気中ではマナと言われ体内ではオドと言われます」
そう言いながら指を反らす。
そうするとウインドウが表示され画像が送られてくる。
その画像は簡単に絵だった。左にマナと書かれた絵がありそこから矢印が指し示すのはオドと書かれれている。
「基本的にはマナを吸収しオドに変化させ、属性を付与させ放出することが出来ます。まぁその属性は細かくすると面倒なのであまり分けていません」
先生が渡してくれたデータに目を通す。属性は私たちの知るものであり、火や水などのものであった。
しかし下の項目が目に付く。派生属性……?
「ここで下の派生属性と言うのに目が付いた人もいるでしょう。派生属性はその属性の延長線上で水を冷やし氷を生成し対象に向け発射する。これが派生属性です」
本来、魔法を扱う基本は、魔力を流し魔法の設定をして放出する。
この設定の際、魔力を変化させる事で派生できるらしい。
ただ派生属性はあいまいで多くの種類があり、個別に区別するのは膨大で基本その攻撃の元になった属性の名称を使う。
例えていうなら水派生属性アイスランスと言うらしい。
……まぁ、私が魔法を使えるかどうかは別だけれどね。
「マナは酸素のようなものでありオドはそれを分解し私たちはそれを使い魔法を使っているのです」
授業内容についてはわかりやすいと思う。
わかりにくいところは例えを容易て、画像なども使用し直観的にも学べるようになっている。
ただ、異世界側は中世ヨーロッパ並みだと聞いている。
あちら側に行った学者たちが調べても、魔法と言う技術以外はほぼ同じと言われているけれど……酸素と単語がなぜでるの。
中世……所説はあるけれど一般的にはゲルマン民族のゴタゴタから百年戦争までで、具体的な数値は375年とかあるけど5世紀から16世紀までのはずだわ。
そうなら酸素と言う単語は存在しないはず……。
そう思いながらデバイスをワールドネットに接続する。
酸素と検索すれば出てくる発見年数は1774年。
酸素なんて文字すらないのになぜこんなことが言えるのだろう。それにこのデータは地球側は管理していないし。
学んだ?いや勉学はあちら側の宗教がもとになっているから……。
わからない。
一つの疑問を感じながら授業は進んでいった。
◇
チャイムいや電子音特有のノイズがない、実物の鐘を使用しているのだろう。
校内全体に重厚な金属音が響き渡る。しかししつこくなく水のように頭から離れていく。
「っと授業は終わりです。これから約1時間のお昼休みがありますので自由に気分転換してください」
パンと先生が手を叩く。
空気を切り裂くように響き渡り、次々の生徒たちが椅子から立ち上がっていく。
「うぅあー終わった。サクヤはどうするのお昼ご飯だけど」
「何があるのかしら」
「別棟に食堂があるのでそこに行くのはどうでしょうか。道中の施設を見て回ることもできますよ」
「昨日は色々あったから見て回てないわね」
「賛成」
私たちは3人一緒に食堂に向かい始めた。
窓から差し込む光とともに中庭の景色が映りこむ。
美しい花畑にレンガで舗装された道、自然と人工物が接置されているのにも関わらず双方をそこわなわないよう配慮されている。
こんな光景を見たことがある。
たしか未来の都市とかで作られた物だった。
海の上に人工島を作れる技術があるからさほど苦労はしなかったのだろう。
会議室や自動販売機など高校と言うよりは専門学校や大学に近いのかな……行ったことはないけどそれでも堅苦しくはなく生き生きしている。
「そういえば異世界側の生徒が少ない気がするんだけどそれはどうしてなのかしら」
先ほどから廊下をすれ違う人々は身にまとう空気が穏やかであった。
普段から魔力を行使し身にまとっているからだろうか……サクヤには魔法師かそれ以外かわかるような気がする。
無論、地球側の生徒も魔法を学びに来ていると思うがそれでも身にまとう魔力が薄い。
ブライトネスは双方が出資し、双方が唯一いける端でありそれなりに人がいるもんだと思っていたのだけれど。
「恐怖……じゃあないかな。やっぱり得体のしれないモノにわざわざ行く人はいないと思うから」
「それに地球側ではショッピングモールにいたようなカルト集団がいますからね。身を案じて止める人もいるのでしょう」
「自分自身でカルト集団って言うのね」
「別に正式に所属している訳ではございませんから。我が神がこの方が面白いというのならそうするだけです」
「ともかく異世界側の生徒は3割位しかいないんじゃないかな。それに大体が貴族だから普通のクラスいないと思うけど」
「なるほどね」
歩いて10分ほどで食堂にはたどり着いた。
別に何か変わったことなどなく、商品名が書かれたチケットを持ち列に並ぶだけだ。
シエルは慣れた手つきで自動販売機のボタンを押した。
何と言うかファンタジーとはいったい……。
一応施設を建設をしたのは地球側であるからこんなものあっても不思議ではないが。
便利なんだろう。
並んでいる最中にも観察は忘れない。
ここにいる生徒のほとんどが何かしらの武器を携帯しているのがわかる。
ロングソードに短剣、槍やハンマー、大剣や大盾などいたるところで目に付く。
しかし、我々になじみ深い重火器や小型爆弾などは見られなかった。
ずっと小説読んでて思ったんですよ……異世界人が酸素とか言うの時代や設定的にどうなの……と。




