第5話 小さな決闘
図書館の帰り道。侍女たちの指示で私の借りた本は先に部屋へ運んでもらう。手ぶらになったことだし、少し遠回りをして帰りたいと言うと、侍女たちは快く了承してくれた。
この機会に、広い皇宮内を見て回る。皇女である私が立ち入れない場所は殆どなかった。皇帝と皇妃たちが暮らすプラチナ宮も、自由に出入りが許可されている。
唯一立ち入りが禁じられているのは、ターコイズ宮だ。マゼンタ宮が男性禁制なのと同様に、ターコイズ宮も女性禁制である。それは姉妹だろうと例外ではない。
ターコイズ宮周辺には近づき過ぎないようにしながら散歩していると、気合の入った掛け声が聞こえてきた。聞き馴染んだその掛け声と、鉄同士がぶつかり合う音に、私は思わず胸が高鳴る感覚を覚え、無意識に駆け出してしまう。
侍女たちの制止する声も無視して軽やかな身のこなしのまま塗装された道から外れると、本来道ではない生垣を乗り越えて音のする方へとひたすら進んだ。
あっという間に侍女たちを置いて、私は訓練場の外壁に来ていた。崩れた壁の隙間から中を覗けば、城の兵士とは違う服装、そして胸に青い勲章を掲げる男たちが鍛錬しているのが見える。彼らは、皇室騎士団だ。
城の警備を仕事とする兵士よりも実践的で、選ばれた者しかなることが出来ない。その訓練の様子を陰から覗けば、エルサの頃の血が騒いだ。
エルサは魔導士として天才だったが、戦場に出る以上、剣の訓練も怠らなかった。レオナルドほどの腕はないが、人並み以上には剣術も嗜める自信がある。
現に、ヴェルヘルムの騎士たちとはよく一緒に訓練をしていた。彼らは皆強く、誇り高く、努力家だったのを覚えている。
もちろん今の私の細い腕では難しいとは思うが、訓練に混ざりたくてうずうずする。だが、皇女という立場上、それも難しいだろう。
やはり、皇女という立場は便利だが煩わしい。そう思って陰から見学していると、休憩している騎士たちの声が自然と聞こえてきた。
「なあ、ドブネズミはどうした?」
「見てねえよ。あいつ、まだサボってるのか?」
「チッ、第一皇子殿下が連れてきたから面倒見てやってるって言うのに、やる気がねえならさっさと出て行けよな」
私は慌てて身を隠しながら、その会話に耳を傾ける。隙間から声の主たちを覗けば、訓練している騎士たちと、似ているが少し服装が違った。胸にも、青い勲章はない。どうやら、騎士見習いのようだ。
騎士になろうと努力している者たち。しかし、騎士となるには相当の訓練と試験が必要なので、まさかサボっている者がいるなんて、信じられない話ではある。
それに、気になる言葉も聞こえた。第一皇子と言っただろうか。まだ顔も見たことがない一番上の兄だが、彼は相当な人格者らしい。虐げられていた私の耳に入るほど、そのことは有名だった。
文武両道、才色兼備。誰からも愛され誰をも愛する。そんな童話に出てくる王子様のような人らしい。名前は『クリストフェル・ルクレッシオ』。彼が連れてきたなら、その『ドブネズミ』とやらもきっと優秀な人なのだろう。
しかし、私には関係のない話である。そんなことより、置いてきてしまった侍女たちの方が心配だ。そろそろ戻ろう。そう思った時、私はあることに気がついた。
ない。セリーヌが結んでくれたリボンがなかった。
ここに走ってくる間に、枝に引っ掛けて解けてしまったのだろうか。慌てて来た道を振り返るが、それらしきものは見当たらなかった。私は、急いであたりを見て回る。
きっと高価な者ではないし、セリーヌは無くしても許してくれるだろう。けれど、折角セリーヌが結んでくれた、その優しさを無くしてしまうのは、心が痛い。
訓練場から少し離れたところにある厩舎まで走って来たが、やはりそれらしき物は見当たらなかった。既に日も落ちようとしているし、直に暗くなるだろう。今日は諦めて、明日探したほうが良いだろうか。
そう思っていると、私の瞳に一人の少年が映った。
彼を見た瞬間、私の頭の中に先程の騎士見習いたちの会話が再生される。「ドブネズミ」。そう揶揄していた理由が分かるほど、彼の髪の色は燻んだ鼠色をしていた。
馬を撫でながら、無邪気な笑顔を見せる少年は、私より一、二歳年上だろうか。騎士見習いの服を着ているが、他の騎士たちよりもひと回りほど小さく見える。
まだ筋肉が育っていないのだろう。貴族であれば騎士となるために幼い頃から訓練しているはずなので、もしかしたらこの少年は貴族ではないのかも知れない。
そう思ったのはただの勘で、彼を見ていると、何故かエルサのことを思い出した。だから私は、思わず彼に声をかけていたのかも知れない。
「こんなところでサボってるの?」
声を掛けられると、馬にむけていた無邪気な笑顔が嘘のように、少年は警戒した面持ちで振り返る。髪の色とは対照的に、瞳の色は空をそのまま切り取ったような鮮やかな青色をしていた。
少年は、私のことを頭の先からつま先まで無遠慮に眺めてから、一度鼻で笑うと舐めたような口調で返す。
「なんだオマエ。ここは貴族の女が来て良い場所じゃない。どっか行けよ」
「私の質問に答えてないよ。ここでサボってるの? どうして? 騎士になりたいんじゃないの?」
騎士になりたいと願う子供は大勢いる。けれど、その内本当に騎士になれるのはほんの一握りだ。貴族であればチャンスが与えられるが、試験はとても過酷で、名門貴族であろうと容赦無く篩に掛けられる。
平民から騎士になるのは、ほぼ不可能に近かった。エルサの記憶にあるヴェルヘルムの常識ではあるが、ルクレッシオでも大きく違いはないだろう。
それなのに、平民でありながら騎士見習いに慣れた幸運な少年が、そのチャンスを無碍にするように、こんなところでサボっていることが余りにも信じられなかった。
少年は、私の問いかけに対して、苛立たしげに舌を打つ。およそ騎士を志しているとは思えない態度に、私の中で苛立ちが募った。
だが、この少年は第一皇子が連れてきた相手だ。であれば、これ以上関わるのは止めておこう。変に第一皇子と対立したくはないし、いつか皇宮を出て行くためには、目立たないように生きなくてはならない。
無視されたのだから、こちらも無視して立ち去ろう。そう思った時だった。
「あ……」
私は、あることに気が付く。少年が戯れていた馬の柵に、見覚えのあるリボンが巻かれていた。乱雑に固結びされているが、間違いなく私のリボンだ。探し物が見つかった喜びで思わず駆け出すと、少年を押しのけてリボンに触れる。
少し汚れているし、固く結ばれているので解くのが大変そうに見えた。しかし、見つかって良かったと心から思う。ほっと息をつく私の横で、少年が不思議そうに尋ねてきた。
「それ、オマエのか?」
「うん、貴方が見つけてくれたの?」
こんなところに結んでいる理由はわからないが、拾ってくれたのであればお礼を伝えるべきだろう。そう思った私の気持ちは、少年の返答で音を立てて崩れ去った。
「風に乗って飛んできたから拾ってみたけど、そんなダセえリボン、どんな奴が使ってるのかと思ったら……なるほど納得だな」
馬鹿にしたようにそう笑う少年は、何の罪悪感も無さそうに見える。私を貶めるために言ったのではなく、本心で、そう言っていた。
それが、私の神経を逆撫でる。
これは、セリーヌがくれたリボンだ。お洒落ではないとしても、馬鹿にしていい物ではない。髪が短くて、他の貴族令嬢のように華やかなお洒落が出来ない私への、精一杯の優しさなのだ。
実の母でもない、貴族の生まれだが裕福ではない。そんな乳母なりの、優しさ。私のことをどれだけ馬鹿にされたとしても、リボンを馬鹿にされたことが我慢ならない。
私は、厩舎に立てかけられた訓練用の木剣を手に取ると、それを少年に投げつける。怪我をさせるようなつもりではなく、少年が受け取れるような強さで。
そんな心配をしなくとも、私の細い腕では、どんなに力を込めて投げつけたとしても、少年は痛くも何ともなかっただろう。
少年は、木剣を難なく受け取ると、怪訝そうに私を見る。私は、もう一本の木剣を手に取ると、その切先を少年に向けた。
「私と決闘しなさい」
「はあ? 何言ってんだオマエ」
「いいから、決闘するの。私が勝ったら、謝って」
私の主張に、少年は困ったように頬をかく。それから、首を横に振ると呆れたように言った。
「ダメだ。歳下の女相手に、決闘なんてできるか。ばかばかしい」
「自信が無いの? そうだよね、こんなところでサボって、ろくに訓練に参加してないんだもんね」
「……なに?」
私の挑発に、少年は簡単に引っ掛かる。そして、空色の瞳をつり上げると、私を睨みつけた。
「怪我させたく無いから言ってやってんだろ。さっさと帰ってお人形遊びでもしてろ」
「貴方が勝ったら、お望み通りに」
「……後悔しても知らねえからな」
そう言って、少年は剣を構える。基礎的な騎士の構え。どうやら基本はできるようで安心した。
私も剣を構える。たかが木剣だというのに、今の私の細腕にはそれですら鉄製の剣の如く感じる。エルサの頃の感覚で、剣を振ることはできないだろう。
二人の構えた剣の切先が、微かに触れる。それを合図に、少年は一歩踏み込んだ。一瞬で終わらせようという気概を感じる一撃だった。
私の剣を弾き飛ばそうと力任せに横薙にする。しかし、そんな単純な動きを私も予想していて、受け止めるのではなくその剣を受け流した。
流麗な剣捌きに、少年は一瞬動揺したように見える。その隙に、私も切り返した。足を踏み出し、小柄な体型を活かして懐に潜り込むと、下から剣を振り上げる。
重い。自分の腕と思えないほど力が入らない。エルサの頃の感覚では既に振り上げていただろうに、今の私の腕では半分も持ち上がっていない。
少年は、斬り上げられる前に一歩後ろへ飛び退いた。本来であれば勝負がついていたはずなのに、やはりアンジェリカの身体でも筋トレくらいはした方が良いかもしれない。
再び距離を置いて、剣を向け合う。少年は、警戒したように私を見ていた。明らかに、先ほどまでと見る目が違う。
すると、少年は不意に構えを変えた。模範的な騎士の構えではない。エルサの記憶でも見たことがないので、独学の構えだろうか。しかし、少年の雰囲気も変わったのがわかる。
暫く睨み合ってから、少年が先に動いた。見たことのない剣捌き。どこに重心を置いた、どこを狙った攻撃なのか予想がしにくい。だが、戦場で生きてきたエルサの経験値が、少年の剣の動きを見切った。
身体を反らして、攻撃を避ける。そしてすぐさま反撃に出た。少年の独学の型は珍しいため相手を翻弄できる。だが、独学故に隙が多い。私の目には、しっかりと少年の脇腹がガラ空きだと見て取れた。最早防御に転じたとしても、私の方が早い。
そう思っていたのに。
それは私に力が無かったせいなのか、少年が野生的に動きが速かったのか。それとも、両方が原因だったのだろうか。完全に隙を捉えたと思った私の剣は、恐ろしく速く切り返した少年の剣に弾き飛ばされた。
私の軽い身体も、弾かれた剣と一緒に体勢を崩すと、地面の上に転がってしまう。遠くで木剣が落ちる音を聞きながら、私は呆然と横たわった。
悔しい。アンジェリカがもっと健康に生きていれば、勝てたかもしれない。少年に弾き飛ばされない程の握力、腕力、足の力に体幹。何もかもが足りなかった。本当なら勝っていたはずなのに、悔しくて仕方ない。
ごめんなさい、セリーヌ。そう思っていると、私の前に手が差し伸べられる。見れば、少年が気まずそうな顔をしていた。意外だ。もっと馬鹿にしてくるかと思ったのに。
一人で起き上がるのも億劫で、私はその手を握る。すると、少年は力強く私の身体を立たせてこう言った。
「悪かった」
開口一番、少年は私の瞳をまっすぐ見つめる。それが何に対する謝罪か分からない私に、少年は更に続けて言った。
「リボンのこと、馬鹿にして悪かった! あと、オマエのことも、その……馬鹿にしてごめん」
「……私、負けたけど」
決闘の勝敗は、少年の勝ちだ。本来なら、私が泣きながら部屋に帰ってお人形遊びでもするべきだろう。しかし、少年の方が悔しそうに眉を歪めていた。
「オマエにもっと力があったら、最初の一撃で俺が負けてた。俺の攻撃もことごとく躱されたし、こんなの勝ったうちに入らない」
先ほどまでの生意気な態度から一変していて、私は目をまん丸に見開く。サボっているほどやる気がないので、剣術に対してもいい加減な態度なのかと思っていた。
けれど、実際は随分と真摯に向き合っていて、自分の力量と相手の力量をしっかりと把握できている。
今の態度を見れば、第一皇子のお墨付きというのも頷ける気がした。そう思えば思うほど、どうしてこんな所でサボっているのか、気になってしまう。
私の瞳から疑問を読み取ったのか、少年は視線を下に向けると独り言のように言った。
「サボってたのは、やる気がないわけじゃないんだ。ただ、気持ちの整理がしたかっただけで」
「気持ちの整理?」
「来月、クリストフェル様の専属騎士選抜試験があるだろ? 俺は、クリストフェル様の専属騎士になりたくて此処に来たのに、見習いだから挑戦する権利もないし……」
そうなんだ。と、ずっと地下室に監禁されていた私は思う。来月そんなビッグイベントが控えているとは知らなかった。けれど、専属騎士については、少しだけ知っている。
皇族には、専属の騎士が一人付く。それは、絶対に裏切らない忠誠を誓った、主人と従者の関係だ。騎士にとって、皇族の専属騎士になるのは最も名誉なことらしい。
中でも、人徳のあるクリストフェルのことだから、専属騎士になりたい騎士は多いことだろう。だが、まだ見習いの少年がその試験に挑戦できるはずもない。そのことがショックで、所謂モチベーションでも無くなってしまったのだろうか。
少年は、自分で柵に結んだリボンを解きながら、私に言った。
「オマエみたいな子供に負けるなんて、流石にちょっとサボりすぎたな」
「そうね。どうしても第一皇子じゃないといけないなら仕方ないけど、皇族はまだ5人もいるんだから、専属騎士のチャンスはまだあるでしょ」
「クリストフェル様以外の専属騎士は興味ない。まあ、折角だから皇室騎士は目指すつもりだけど……」
そうか、皇族なら誰でもいいわけではないのか。騎士にとっての名誉の話なので、軽々しいことは言えないが、少年のやる気が戻ったなら何よりだと思う。
少年からリボンを受け取って、私は大事にリボンを胸に抱きしめる。それから、思い出したように少年に尋ねた。
「そういえば。貴方、名前は?」
「ああ。俺たち、名乗る前に決闘してたな。俺はシモン。オマエの名前は?」
「私は……――」
答えようとしたとき、複数人の足音が聞こえてくる。慌ただしく近づいてきたのは、私が置いてきた侍女たちだった。青ざめた顔をして私に駆け寄ると、地面に転がったときのドレスの埃を払ってくれる。
「こんなところにいらっしゃったのですか!? 探しましたよ、アンジェリカ皇女殿下!」
「勝手にいなくならないで下さい。セリーヌ様も心配されてますよ」
「ごめんね、あ……っ」
私は少年――シモンを振り返る。流石に、この状況と『アンジェリカ』という名前で大方察したらしい。
シモンは少し身体を震わせながら、口をぱくぱくと開閉している。その顔が面白くて、私は悪戯な笑顔を見せると、侍女たちに手を引かれながらシモンに言った。
「私の名前はアンジェリカ。またね、シモン!」
◇
今日は色々なことがあった。
ご飯を食べてお風呂にも入り、軽装のまま私はベッドへと横になる。そして、借りてきた魔法に関する本を開いた。
本を読むのがワクワクするのは久しぶりの感覚である。エルサが子供の頃は、魔法の本を読むたびにこんな気持ちだったのを思い出した。
そうして、私は魔法の本に目を通した。暫くの間はじっくりと読んでいたが、次第に雲行きが怪しくなる。ページをめくる手が早くなり、私は信じられないという気持ちでその本を閉じた。
違う、これは自分の知る魔法ではない。
その本に載っていたのは、確かに魔力を使った術の説明だった。しかし、炎を出したり水を浮かせたり、少し離れた場所へ一瞬で移動したりと、まるで曲芸のような内容である。
違う、自分が知りたいのはそんな子供のお遊びのような内容ではなく、もっと実践的で美しい古代の文明が作り上げた『魔法』だ。現代人のお遊びではない。
しかし、この本もあの本にも、どの本をめくっても出てくるのは曲芸のような魔法の話ばかりだった。そんな馬鹿な。まさかこの500年の間に魔法は退化してしまったのだろうか。信じられない。信じたくない。
いや、侍女たちはいくつかの本は貸出中と言っていた。もしかしたらそちらの本に私の求める『魔法』が載っているのかも知れない。そうだ、そうに違いない。
私は自分に言い聞かせると、冷静になろうと散らばってしまった本を片付け始める。そうして片付けていると、魔法とは関係のない本を一冊だけ見つけた。
侍女たちが間違えて借りてきてしまったのだろうか。そう思いながら、私はお洒落な表紙のその本を、なんとなくめくってみる。
一眼見てわかった。その本の内容は、私にとってあまりにも衝撃的なものだった。
「な、何よコレ……っ!?」
そこに描かれているのは、みたことのない物体だった。説明を読む限り、食べ物らしい。だがまるで宝石のようなその見た目は、到底食べ物とは思えない。
マカロン、カヌレ、グーゲルフプフ。パルミエ、シャルロット、ブールドネージュ。まるで呪文のようなそれらは、この食べ物たちの名前らしい。
材料や作り方まで載っていたが、それを読解する限り、どうやらコレらは甘いお菓子のようだ。
信じられない。エルサの生きていた時代、戦争中ということもあって甘いものなんて砂糖を溶かして固めたやつしか食べたことがない。貴族たちはケーキくらいは食べていたとは思うが、ここまでお菓子の種類が増えているのは衝撃だった。
魔法は退化しているのに、お菓子は進化している。その受け入れ難い事実に、私は動揺していた。これが、戦争のない平和な世界ということだろうか。
それにしても、なんて美味しそうなんだろう。一度でいいから食べてみたい。いや、材料も作り方だって載っているのだから、無いなら作ればいいじゃない。
――そうして、私は魔法の本よりも熱中してお菓子の本を読み耽った。
いつの間にか本を開いたまま眠りに落ちると、様子を見に来た侍女たちは、アンジェリカがお菓子の本を夢中になって読んでいたのを知り、嬉しそうに微笑むのだった。




