↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【読者参加型ライトミステリ宝探し】島根と斑目  作者: 有馬とお


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/24

第3話 鍵の掛かった暗い部屋 ヒント編

全寮制、中高一貫の男子校。

暑い空気が湿り気を帯びる頃、オレたちは夏服に着替えていた。

クーラーが解禁された将棋部部室で島根琥太郎ことオレは、歴史のノートをまとめていた。

大きな机の対角では、高校二年の真嶋先輩とその一つ下、同級生の上池が対戦している。

それを観戦していた同級生の沼津がやってきた。


「勉強いいな」


沼津もノートを開いた。



◇



時計を見ると、そろそろ図書館が閉まる時間になっていた。

オレは伸びをした。


「オレはこの辺で帰ります」


いつの間にか勉強会になっていた部室を抜けた。


図書館に寄る。


壁と窓の境目にある学習机の天板の裏を探る。

すぐにぶら下がった紙に触れた。

手に取る。

オレの書いた数式の下に、整った文字で丁寧な解説のついた解法が書かれていた。


マジでわかりやすいな。

同室の斑目冬馬が教えてくれたこの伝統に、オレは助けられていた。



◇



六月の終わり、自室のオレの机の上に広げてある詰将棋の盤上から玉将が消えた。

斑目の仕業だ。


「玉将どこ?」


部活帰りの斑目にオレは聞いた。

斑目はにっと笑った。

その笑顔は、すっと消えた。


「ヒント」


斑目は人差し指を立てた。


「鍵の掛かった暗い部屋」


続いて中指を立てる。


「合言葉は皆殺し」


薬指も立てる。


「映し出す目玉の足元」


斑目は口角を上げた。


「以上」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。