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第2話 楽園と天国に一番近いところ ヒント編
全寮制の中高一貫男子校。
GWが終わり、高校生になって初めての中間考査があった。
親の遊び心を名前に受けた島根琥太郎(しまねこ太郎)ことオレは、帰ってきたテストの点数に絶望していた。
軒並み三十点台。
高等部最初の考査は教師にコテンパンにされる。
まことしやかにされていた噂は本当だった。
オレは同室の斑目冬馬に聞いた。
「中間、どうだった?」
「まあまあ」
斑目の点数はオレの倍あった。
名誉のために言うが、オレの点数は平均を少しだけ上回っている。
一、二点だけど。
「高等部入学でも普通なんだね」
斑目は言った。
絶対見返してやる。
オレは勉強時間を延ばした。
◇
気づけば五月が終わろうとしていた。
オレが机の上に広げている詰将棋の盤上の玉将が消えていた。
他の駒は動いていない。
玉将は斑目が隠したのだろう。
「また玉将隠したの?」
「そう。楽だから」
オレは笑った。
「隠し場所のヒント」
斑目は人差し指を立てた。
「楽園と天国に一番近いところ」
中指を足す。
「微笑む聖母の下」
薬指も立てた。
「生み出される子供たちの、ゆりかごの中」
斑目は口角を上げた。
「以上」
エピソード構成の都合で、発見編は19:10に公開です。




