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限りなく透明に近い大魔王

コンコン!

「入れ。」


「大魔王さ・・・」


「何だリヨン?何時からお前チチみたいな喋り方になった?」


「そう言う意味で『大魔王さ』って言ったのではなくただ単に驚いて言葉に詰まっただけですよ!」


「何を驚く事がある?」


「その何事も無く大魔王様の隣に居る方に対してです。

その方はどちら様ですか?」


「み、見えるのか!?お前にも・・・。」


「その類ですか!?

出来ればなかった事にしておきたいのですが・・・。」


「残念だが見えてしまったらもう遅いな・・・

これから至る所で出るよ?便座とか座って御覧?出るよ?手が!」


「よく便器から手が出るとかってあるじゃないですか?

もし座る側の人が超が付く程の鈍感でしかもお腹に限界を抱えている人だったらどうなんでしょうかね?

手に直ですよね?それでも出して来ますかね?手を。」


「まあその場は退くだろうけど完全に恨みを買うだろうね。」


「本当ですか?勝手に出て来て自分の手に出されたからって逆恨みも良い所じゃないですか!?」


「人は知らず知らずの内に恨みを買ってしまうのだよ・・・。」


「この場に居るのは魔物と幽霊ですので該当者が居ませんね。」


「細かいな~だから結婚したのか俺以外の奴とって言っちゃうような奴に元奥さんを寝取られるんだよ!!」


「あれ?これデジャヴ?前にも同じ事言われた気がするんですが・・・」


「ちょ!イイっすか?

俺後10分何すよ~俺マジ残業とかしない人何で~良いっすか?」

幽霊だと思っていた男が喋り出す


「君幽霊じゃないの?」


「何言ってんすか?ッパね~ッスわ~!」


「あ~ごめんごめんリヨン

彼ね実は今日一日だけ日雇いのバイト君なんだ。」


「バイト?聞いてないですけど・・・」


「言ってないもん。」


「ホラ君、自己紹介。」


「俺、スネークっす!ヨロシクっす!

一生懸命頑張りますんで!」


「何かキサラギの恵介君みたいなノリだな・・・。

一生懸命頑張るって・・あと10分何でしょ?」


「ッパね~!!さすがはダーク・リヨンって名乗るだけの事はあるっすね~

ツッコミはえ~マジパね~!!」


「お、おう。

大魔王様、何故彼を雇ったのですか?」


「えっ?解んなかった?

バイトのスネーク君だよ?バイトのスネーク!」


「??」


「スネークがバイトするから『蛇咬(スネークバイト)』っつって~!」


「・・・・は?」


「大魔王っちッパね~滑り方が尋常じゃね~ッスわ~

あっ!俺この後用事有るんでそろそろ行きま~す!

ってこれアムロじゃね~ッスよ?じゃっ!」

手を振り出て行くスネーク


「大魔王様・・・まさかとは思いますけど・・・あの為だけに彼を?」


「そうだよ?履歴書を見た瞬間ピンッと来てさ

因みに解った?グラサンで御馴染みの蛮ちゃんの技だよ?」


「知ってはいますがグラサンでは御馴染みではないですけどね・・・

グラサンで御馴染みは十中八九一義さんですわ。」


「でも懐いね~『邪眼の力を舐めるなよ』ってさ!」


「あ~違う邪眼師だ~『良い夢見ろよ』の人ですから~」


「前にもあったねこんな事・・・デジャヴの安売りだな。」


「貴方さえ貴方まで解らなくなる程ですね~」


「ネガティブは笑ってないけどな。」



この後大魔王様は急にカラオケに行くと言い出しました・・・。

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