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EP1

 屋上にある高台。そこで麻由理は、体育座りをして外の化身を見ていた。高台の下にはすでにゾンビが麻由理を狙って溢れておりその奥では大切な親友、穂乃果の死体があった。麻由理は簡単ではあるが穂乃果のためにハンカチを穂乃果の頭に乗せて手を合わせて供養したのだ。


 親友を殺して2時間くらい経った。外は火災が発生し空には自衛隊のヘリが飛んでいるのが見えた。最初はサイレンの音が聞こえたが今では聞こえなくなっていた。正面入り口の校門をずっと見ていたがそこから救出に来る人は誰もいなかった。


「本当に現実なの?」


 麻由理はそう言って立ち上がり屋上から下を見た。


「もし夢だったらここから落ちたら目を覚ますかな?」


 麻由理はそう言ってゾンビの群れがいる地面を見続けた。


「そうよ、夢よ。これは夢だったんだ。わたしが死ねばきっと夢から覚めるんだ。じゃー早く飛び降りなきゃ」


 麻由理はそう言って飛び降り自殺をしようとした。だが。


「・・・・・・・どうしたのよ?なんで、なんで怖がってるのよ!これは夢なんだよ!!落ちたところで死にはしないわよ!!」


 麻由理は大声でそう言った。


「なんで・・・・・なんで怖いのよ」


 麻由理はそう言って座り込み涙を流した。そして右手に何か硬い感触があった。


「?」


 麻由理は右手を見て見るとそこには穂乃果が最後に使った金属バットがあった。


「穂乃果のバット」


 麻由理はそれを両手で持ちバットを眺めた。


穂乃果「麻由理逃げて。わたしがわたしでなくなる前に早く逃げて!」


 穂乃果が最後に言ったあの言葉は麻由理の頭の中でずっと響いていた。


麻由理「・・・・分かってるわよ。これが現実ってことくらい。・・・・・・・ごめんね穂乃果。少し弱気になってた。穂乃果はわたしを生かしてくれた。自分がゾンビになろうとしてた時もわたしに逃げろって言ってくれた。わたしは生き延びてやる!穂乃果の為にも。こんなところで死んでたまるか!!」


 麻由理はそう言って金属バットを・・・・いや穂乃果の形見を持った。


麻由理「まずはどうやって脱出するかね」


 麻由理はそう言って考え始めた。


麻由理(まず屋上の正面入り口は無し。すでにゾンビで溢れているから。パイプを伝って下まで降りる?これもダメねわたしの体重を支えれる保証がない。陽動できるものを探す?わたしはバカかしら?ここにあるのはアンテナだけなのよ。これを投げて囮にするなり武器にするなんて絶対に無理)


 麻由理は立ち上がり屋上を見た。


麻由理(一か八かで走り幅跳びでゾンビを飛び越える?・・・・・仮に飛び越えれたとしてもわたしに陸上部みたいな着地ができるわけないでしょ、バカなのわたし。何かないの。この状況から生き延びれる何かが)


 麻由理はそう言って当たりを見回していると。


麻由理「あれ?」


 アンテナの近くに何かがあった。麻由理はなんだろうと思い確認しに行くとそこにあったのは空き缶だった。


麻由理「そういえば、ここは星川さんの不良グループがこの屋上を隠れ家にしていたって言う噂があったっけ。・・・・・これって使える?」


 麻由理はこの空き缶が切り札のように思えた。


麻由理(問題はゾンビが何に反応するかよね。アイツらって確か聴覚が発達してるのよね?視覚とか嗅覚ってあるのかしら?視覚があるって言うんだったらどこまで見えるの?嗅覚はどれくらいあるの?)


 麻由理はゾンビの事を深く考えた。


麻由理「とにかく試してみるしかないわね」


 麻由理はそう言ってなるべく遠くに空き缶を投げた。


カーン!


 投げた空き缶の音が響いた。麻由理は下を見てゾンビを観察した。


「アアァ!」


「アアアァァ!」


「アァー!」


麻由理「・・・・・視覚ありそうね。ということは聴覚が死んでるのかしら?それともどっちも生きてるのかな?」


 麻由理は考えながら周りを見た。


麻由理「もう空き缶はない。どうしようかしら?」


 麻由理はそう言ってると。


麻由理「ん?」


1番右端のコンクリートにヒビが入っていた。それは自然でできたようなものでなく誰かがわざとヒビを入れたような傷だった。


麻由理「なんだろう」


 麻由理は試しに金属バットを穂乃果の形見を振り上げてコンクリートを叩いた。


バコンッ!!


 何故かコンクリートは簡単に壊せた。しかし叩いた時の強い衝撃は麻由理にも襲いかかり手を痺れさせた。


麻由理「・・・・っ。これは?」


 麻由理は下に何か小箱のようなものを見つけた。麻由理はそれを出してはこを開けてみるとそこには十分な長さのロープがあった。


麻由理「噂が本当だったならもしかしてこれを使って下に逃げるつもりだったの?」


 麻由理は呆れたような声でそう呟くと。麻由理はすぐに行動を開始した。アンテナは固定されている為麻由理如きの力では簡単に動かなかった。麻由理はアンテナにロープを縛りつけロープを下に垂らした。


麻由理「行ける!」


 麻由理は穂乃果の形見をスカートの隙間に入れて壁に足をつけてゆっくりと降り始めた。


麻由理「・・・・・・・・・」


 麻由理は慎重に下に降りて行き3階の教室の窓の近くにある出っ張り部分に足をかけた。麻由理は左手でロープを掴んだまま右手で穂乃果の形見を持ちそのまま窓を叩き割った。


ガシャーン!!


 窓は割れて大きな音が鳴り響いた。麻由理は慎重に教室の中に入った。


麻由理「ここは何組かな?」


 麻由理は小走りで扉を開けてクラスを確認した。


麻由理「3年一組か」


 麻由理はそう言って左右の廊下を見るとやはり音が大きかったのかゾンビが集まり始めていた。


麻由理「急いでここから離れた方がいいわね」


 麻由理はそう言って数が少ない右側に走り襲ってくるゾンビの頭を砕き続けた。麻由理は階段を降りて2階に着くと。


麻由理「うわっ!!」


飾利「うおっ!!」


 階段の角で出会ったせいで2人は驚いて後ろに下がり武器を構えた。


麻由理「噛まれてないわよね?」


飾利「あぁ。あんたはどうなんだ?」


麻由理「今のところは大丈夫よ」


 2人はそう言ってると。


飾利「おい、後ろ!!」


麻由理「アンタもよ!!」


麻由理は後ろにいるゾンビの頭を横振りで頭を粉砕し飾利は足払いでゾンビをこかしマウントを取ると右手のメリケンサックでゾンビの頭を破壊した。


麻由理「グチャッて嫌な音よね。それにしてもアンタエグい武器を持ってるわね」


飾利「人のこと言えんのかよ?バットにベッタリと返り血つけといて」


麻由理「少なくとも拳でゾンビを殺してるアンタよりはマシよ」


 麻由理はバットに付着した血を振り払い飾利は制服についた返り血は無視するが顔についた返り血は左袖で拭った。


麻由理「で、どこに向かうつもりだったの?」


飾利「職員室だ。あそこなら先公共の車のキーがある筈だ。適当なやつを見つけてそいつでここを脱出するんだよ」


麻由理「へーいい考えじゃない」


飾利「アンタはどうなんだ?」


麻由理「生存者を探して合流しながら出来るだけ安全な場所を探そうと思ってたのよ。けど職員室は行けたらいいけど多分相当な数のゾンビがいるわよ?」


 麻由理がそう言うと。


飾利「確認したのか?」


 と、問いかけた。


麻由理「してないわ。けど少なくともグランドはゾンビで溢れかえってるし見えた範囲で校舎もゾンビしか見えなかったわ。生存者もアンタが初めてだし」


飾利「だったら行くべきだろ。こんなところでウロウロしてても時間の無駄だ」


 飾利は麻由理にそう言うと。


麻由理「賛成ね。一緒に行ってもいい?戦力は多い方がいいでしょ?」


飾利「好きにしろ」


 飾利は怪談を降りるとそれに続くように麻由理も降りて行った。



















「アアァ!」


グシャッ!


 木刀で頭を破壊されたゾンビは廊下に倒れると吉弘とアーシャはゾンビの死体を踏み越えて行った。


吉弘「まずは職員室に向かうまではいいが問題は教師の誰がいるかだ。正直言って今の状態だと教師の方の機能も死んでると思うし教師陣もパニックを起こしている可能性が高い」


アーシャ「或いはすでに全滅していてアンデットになってる可能性もあるわね」


 アーシャはそう言って襲って来たゾンビの足を払い薙刀で頭を潰した。


吉弘「最悪の場合教師の誰かから車を奪う必要もあるが・・・・・・アーシャ、運転できないよな?」


アーシャ「まだ免許持ってないわ」


吉弘「俺もだ。どうするか」


 2人はそう言って職員室に通じている渡り廊下の扉の角に身を隠して外の様子を確認した。


アーシャ「今のところここら辺は居ないわね」


吉弘「居たら居たらで困るんだけどな」


 アーシャは慎重に扉を開けて周りを警戒しながら渡り廊下を渡ると吉弘も後から駆け足で渡り廊下を渡った。


吉弘「先に俺が入る。後ろは頼むぞ」


アーシャ「OK」


 吉弘は慎重に扉を開けて中に入りアーシャも後ろを警戒しながら入った。









吉弘「結構いるな」


アーシャ「そうね」


 職員室の前には既にゾンビが群がっていた。生徒の他に教師の姿も見えた吉弘はもう教師陣は生き残っていないと考えた。


吉弘「やむを得ない。強行突破するぞ」


アーシャ「分かったわ」


 2人はそう言って薙刀と木刀を構えた。


麻由理「ハアアァァッ!!!」


飾利「ドラァァ!!!」


 突然右側の廊下から麻由理と飾利が現れゾンビに襲いかかった。


吉弘「うおっ!びっくりした、なんだあいつら?」


アーシャ「分からないけどチャンスよ吉弘!」


吉弘「そうだな!」


 そう言って吉弘とアーシャは走り出した。吉弘は面打ちでゾンビの頭を破壊しアーシャは薙刀でゾンビを薙ぎ払い頭を潰した。麻由理も穂乃果の形見を振り回してゾンビの頭を破壊し飾利はメリケンサックを装備した拳でアッパーやフックストレートと殴りまくりゾンビの頭を潰した。


 結果4人はゾンビの返り血をたっぷりと浴びた。


 吉弘は4匹、アーシャと麻由理は3匹、飾利は5匹ゾンビを倒したのだ。


 吉弘は扉を開けて職員室を確認するとゾンビがいないことを確認し


吉弘「さぁ、入れ!急げ!」


 アーシャ、飾利、麻由理の順で職員室に入った。最後に入った麻由理は扉に鍵をかけようとすると。


ドンッ!!


麻由理・飾利「「!!??」」


吉弘・アーシャ「「!!」」


 何かが扉に突進して来た。4人は警戒して武器を構えると。


ガラッ!


 勢いよく扉を開けて中に入って来た。


洋子「うわっ!!」


 洋子はびっくりして声を上げ扉にへばりついた。


麻由理「鍵閉めて!」


 麻由理がそう言うと。


洋子「は、はい!」


 洋子は急いで鍵を閉めた。


 5人は一時的な安全地帯を確保すると。


飾利「フーッ」


 飾利は息を吐いて職員室のイスに乱暴に座り足を組んだ。アーシャは机の上に薙刀を置くと何かないか探し始めた。吉弘も木刀を机に置き面を外して面タオルを面の上に被せると。


吉弘「流石に防具を付けてこんなに走ったのは初めてだ」


と言って壁にもたれかかるように扉の近くで床に尻をつけた。


洋子「ハァハァハァハァ」


 相当走ったのか息を切らした洋子は膝に手を置いて息を整えようとしておりそれを見ていた麻由理は壁に穂乃果の形見を立てかけると。


麻由理「今更だけどここに噛まれた人はいないよね?」


 と、聞いた。


飾利「わたしは知ってるだろ?」


吉弘「俺もだ。噛まれてない」


アーシャ「わたしもよ」


洋子「ゾンビに遭遇しないように逃げてたし見つかった時は本気で逃げてたから大丈夫」


 と、4人はそう答えた。


麻由理「そう。・・・・・わたしは2年の神崎 麻由理、アンタ達は?」


吉弘「俺は大久保おおくぼ 吉弘よしひろ、3年。剣道部に所属している」


アーシャ「わたしは皿神 アーシャ(さらさかみ アーシャ)。3年生で薙刀部に所属しているわ」


飾利「星川ほしかわ 飾利かざりだ」


 飾利の名前を聞くと。


吉弘「あぁ、お前が噂の・・・・・」


 と、呟いた。


洋子「先輩だったんですね。わたしは松井まつい 洋子ようこです。1年です」


飾利「新人か」


 飾利はそう言うと。


吉弘「・・・・で、全員なぜここに集まったのか大体予想はつくが念のために聞いておく。なぜここに集まった」


飾利「わたしは先公の車を奪ってトンズラするつもりだったんだよ」


麻由理「わたしはとにかく安全な場所を目指してたのよ。まぁ、場所はどこも限られてるけど。その途中で星川さんと会って一緒に行動してたのよ」


洋子「わたしは先生達に助けを求めようと思って・・・・」


 麻由理達はそう言うと。


吉弘「俺も星川と同じ考えだったんだが・・・・ゾンビの数が多すぎる。正直車を取りに行くだけでも危険だぞ」


洋子「そもそもアイツら何なんですか!?噛まれたらアニメやゲームみたいに感染するしさっきまでいつもの日常だったのに!」


 洋子はそう言って体を震わせた。その光景を見ていた麻由理達は何とも言えない表情をしたのだった。

神崎 麻由理 かんざき まゆり


性別 女

年齢16

身長162センチ

体重51キロ

スリーサイズB70W48H72

容姿 ボーイッシュな黒髪とぱっちり開いた目と黒い瞳を持つ女性。


性格 虫も殺せない優しい性格(旧)

 生き残る為ならなんでもする残酷な性格(新)


初期装備

頭 なし

胴 橋川学院のセーラー服

手 なし

腰 橋川学院のスカート

足 白い上靴


メイン武器 金属バット

サブ武器 なし

支援装備 なし


部活 帰宅部


プロフィール

 橋川学院の二年生。食べ歩きが趣味で親友の穂乃果と一緒によく食べ歩きをしていた。ゾンビパンデミックが起きゾンビ化した親友を殺した後親友が使っていた金属バットを受け継ぎチームのリーダーとして行動する。

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