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EP3

 校舎にある非常階段。そこは橋川学院に在籍している不良、星川 飾利のグループがアジトにしていた。すでに何人か屯っておりスナック菓子や酒を飲んでいたりタバコを吸っていたりとやりたい放題だった。リーダーである星川 飾利タバコに火をつけて楽しんでいると。


「飾利さん!」


飾利「ん?どした?」


「カモになりそうな陰キャを見つけましたよ!」


 舎弟のギャルがそう言って連れて来たのは眼鏡をかけたいじめられっ子だった。ギャルに怯えているのか体が縮こまり震えていた。


飾利「・・・・まだそんなつまんねーことやってたのか?」


 飾利は呆れたような顔でそう言うと。


「だって暇なんだもの。こういう奴イジメんのはいい暇潰しになりますし、飾利さんもどうですか?」


飾利「私はパス」


 飾利はそう言って煙を吐いた。


「えぇー!いつもそうですけどノリ悪いですよ飾利さん!」


飾利「わたしは弱いものイジメは嫌いなんだ。喧嘩するならわたしと同等の奴かわたしより強い奴じゃないと面白くねーし。・・・・やられっぱなしでダンマリ決め込む奴も見ていたらボコボコにしたくなるけどな」


 飾利はそう言ってタバコを捨て踏み潰した。


「じゃーいつものように好きにさせてもらいまーす」


飾利「そうしろ」


 飾利はそう言って腕を組んでその上に胸を乗せて舎弟達のイジメを見物し始めた。


 いじめられっ子はコンクリートでできた地面に叩きつけられポケットの中の財布を取られた。


「けっ、しけってやんの」


 舎弟の1人がそう言うといじめられっ子のズボンと下着を脱がしてその格好をスマホのビデオカメラで撮り始めた。


「おい、今からここで○○○○しろよ。綺麗に撮ってやるからよ」


 舎弟のギャルがそう言うといじめられっ子は泣き出した。


「泣いてんじゃねーよ。とっととヤレやこの○○○野郎!!」


 そう言って男の舎弟がいじめられっ子の腹を蹴った。いじめられっ子は泣きながらゲロを吐き自分の手を下半身に持っていこうとしたその時だった。


「アアァ〜」


飾利「ん?おい今の声はなんだ?」


「「えっ?」」


 舎弟達は首を傾げると。


「飾利さん。なんか下から変な奴が来るんですけど」


飾利「変な奴?」


 飾利は首を傾げて階段を降りると確かに下からフラフラと体を揺らしながら歩いている学生がいた。


飾利「?アイツは確かこの前お前らが遊んでたいじめられっオモチャじゃねーの?」


「え?・・・あー、そういえばいたな。あんな奴」


 男の舎弟がそう言うと。


「久しぶりに遊んでやるか」


 と、言ってナイフを取り出した舎弟がナイフを舐めながら階段を降りてそのいじめられっ子の下に向かった。他の舎弟達はヤリすぎんなよ。と笑っており飾利は興味がないのかタバコを取り出しそれを咥えた。


「よぉ、久しぶりだな。今、オレ達は暇なんだよ。ちょっと付き合えや」


 そう言ってナイフを持った舎弟は胸ぐらを掴もうとした。飾利はライターでタバコに火をつけようとした瞬間。


ドシュッ!!


「はい?」


 ナイフを持った舎弟は逆に腕を掴まれそして噛まれた。噛まれた箇所から血しぶきが舞い上がり階段の手すりや壁を血で汚した。


「ギャアアアアアァァァッ!!!!」


「次郎!!」


 飾利は突然のことに驚愕したがすぐに体が動き噛みついているいじめられっ子を蹴り飛ばした。


ドゴッ!


 蹴り飛ばされたいじめられっ子は宙に浮き後ろの壁に叩きつけられ地面に倒れた。


「じ、次郎!大丈夫か!?」


 暫く呆然としていた舎弟達はすぐに正気に戻りナイフを持った舎弟を呼びかけた。


「あの野郎!!オレの左腕の肉を喰いちぎりやがった!!」


 左腕からの出血は酷かった。


「あんのザコ野郎が!!」


 そう言って男の舎弟がナイフを抜いた。


「ぶっ殺してやる!」


 そう言って倒れてるいじめられっ子にナイフを突き刺す為に階段を降りようとした時だった。


「待て!」


 突然、飾利が止めた。


「何すか!?飾利・・・・さん・・・・・」


 そして飾利達の目の前では奇妙な光景が視界に入った。目の前のいじめられっ子がまるで暴れるように体をウネウネと動かしそして立ち上がった。


「アアァァ」


「何か様子がおかしくねーか?」


 奇妙な動きに舎弟達は少し警戒し始めていた。


(よく見りゃなんかコイツの顔色悪くねーか?それに何か臭い?まるで腐った肉のような)


 その時だった。


「ガボアッ!!!!」


「えっ?」


「「「じ、次郎!!」」」


 突然の噛まれた舎弟が血を吐いたのだ。


飾利「どうした次郎!!?」


 更に。


[全校生徒にお知らせします。校内で暴力事件が発生しました。生徒は教室に待機し先生方の指示に従ってください]


飾利「暴力事件?」


「飾利さん次郎が!!」


「アアァァ!!」


「しつけーぞ!!」


 飾利はもう一度蹴り飛ばした今度は階段を転げ落ちると。


飾利「お前ら!!とにかく次郎を急いで保健室に連れて行け!」


「「は、はい!!」」


 舎弟達は肩を貸して急いで保健室に連れて行こうとした。


[繰り返しお知らせします。校内で暴力事件が発生しました。生徒達は教室に戻り・・・・・ピーッ・・・・ガガガッ!]


飾利「な、なんだ?」


[だ、だすげてぐれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!]


[や、やめろ!!やめてくれ!!]


[か、金か!?金が欲しいのか!?す、好きなだけやるからこっ、こっちに来るなあああああああ!!!]


[ギャアアアアアアアア!!!!!!]


[グチャッ!!ブチッ!!グチャグチャ!!ァァァァァ!!]ブツンッ!!


 放送で悲鳴を聞いた飾利は呆然としていると。


ドシュッ!!


「えっ?」


飾利「ハァ?」


 突然、次郎と呼ばれた舎弟が肩を貸しているギャルの舎弟の首に噛みつきそして喰いちぎった。


 ギャルの舎弟は首から大量出血しそして死んだ。


飾利「な、なにぃぃぃぃぃぃ!!!!!?」


「ウワアアアアァァァァ!!!!??」


 流石の飾利も驚愕し舎弟達もビビって腰を抜かした。そして


「アアァ!」


「アアァァ!」


 次郎と呼ばれた舎弟とギャルの舎弟は白目になり顔色も青白くなり腐敗臭を漂わせた。そして次郎と呼ばれた舎弟は別の舎弟に襲いかかりギャルの舎弟は飾利に襲いかかった。


飾利「うおっ!」

 

 飾利は右に避けるとギャルの舎弟はそのままいじめられっ子を巻き込んで階段の下に落ちた。


「ギャアアアアアァァァッ!!!!」


 そしてもう1人の方は次郎に腕を噛みつかれたのだ。


飾利「や、やめろ次郎!!」


 飾利は次郎を掴み階段の下に投げた。


「大丈夫かライ!?」


 飾利はライと呼ばれる舎弟に近づくと。


ドドドドっ!!!


飾利「な、なんだ?」


 上から大人数で走ってくる音が聞こえた。嫌な予感がした飾利は急いでライを助けようとするが。


「「「ウワアアアアァァァァ!!!!!」」」


 パニックを起こした生徒達が上から走って来たのだいち早く確認した飾利は思わず手すりに掴まり階段の外側にぶら下がった。


飾利「ってしまった!ライ!!」


 非常階段では悲鳴が聞こえた。中には「噛まれた」とか「助けて」とか何かを踏みつけているような不快な音が聞こえた。


 そして音が収まり飾利はよじ登って非常階段に足をつけると目の前には踏み潰されたライの死体があった。


飾利「ライ!!」


 飾利はライを抱き上げるがライはありとあらゆる骨が折れていた。


飾利「ウソだろ?」


 そして更に下にいた舎弟達も消えていた。更に下から悲鳴も聞こえた。飾利は下を見るとそこには喰われている生徒達やフラフラと歩いてる生徒から逃げる生徒や教師の姿が見えた。


飾利「な、なんだ。何が起きてるんだ?」


 飾利は呆然としていた。


飾利「何が起きてるか分からないけど。とにかくやばいことだけは分かった!!」


 飾利はスカートのポケットからメリケンサックを取り出してそれを装備した。


飾利「下からはやばいか。とりあえずいったん校舎の中に入るしか・・・・・」


 飾利はそう言ってライの死体を見た。


飾利「・・・・・・・・すまねぇ」


 飾利は一言。ただそれだけを言うと下に降りて非常階段の扉を開けるとそこには壁に叩きつけ持ち上げて生徒を喰っている生徒の形をした化け物がいた。それを見た飾利は握り拳を作りメリケンサックを構えた。


グチャァッ。


 化け物は飾利に気がついたのか。喰っていた生徒を捨てうめき声を上げながら飾りのところに来た。


飾利「この化け物が!!」


 飾利は近づいてくる化け物に右ストレートをくらわせた。


グシャッ!!


 そしてその頭はまるで腐ったみかんのように潰れた。


飾利「んなっ!?ま、マジかよ」


 返り血を浴びた飾利は目の前の光景に驚愕した。数々の喧嘩や暴力沙汰を起こした飾利だったが殺したのはこれが初めてだった。


飾利「クッ!」


 飾利は顔についた血を拭うとそのまま走って逃げるのだった。

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