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EP2

 橋川学院の体育館。体育館は2階建てになっており1階はバスケ部とバレーボール部が練習しており2階は剣道部や空手部、柔道部に薙刀部が存在しておりそれぞれの部に道場としてのスペースを与えられていた。今は昼休み。その昼休みを利用して練習をしている1人の男子生徒がいた。


「・・・メン!・・・メン!・・・メン!・・・メン!」


 その生徒は剣道の道着と袴を着ており木刀ですり足をしながら素振りをしていた。


「吉弘」


 吉弘という生徒は名前を呼ばれ振り返るとそこには大和撫子のような柔らかな雰囲気を纏った金髪の女子生徒がいた。


吉弘「アーシャ。どうしたんだ?」


 吉弘はそう言って木刀を床に置いた。


アーシャ「お昼まだでしょ?一緒に食べよう」


 そう言って吉弘に見せたのは重箱を包んだ弁当袋だった。


吉弘「OK」


 吉弘はそう言ってアーシャと一緒に壁際に座り重箱を開いた。中身は肉団子や茹でエビ、紅白かまぼこに卵焼きとおせちのように入っていた。


吉弘「アーシャの作るメシはいつ見ても旨そうだな」


アーシャ「2段目はおにぎりが入ってるわ」


 そう言ってアーシャは2段目を見せるとそこにはシャケおにぎりや昆布のおにぎり、梅干しおにぎりが3つずつ入っていた。


 吉弘はシャケおにぎりを手に取りそれを食べようとしたその時だった。


[全校生徒にお知らせします。校内で暴力事件が発生しました。生徒は教室に待機し先生方の指示に従ってください]


吉弘「なんだいきなり?」


アーシャ「暴力事件?」


 2人はそう言って首を傾げた時だった。


「アアアァ」


 うめき声が聞こえた。


吉弘「なんの音だ?」


 吉弘はそう言っておにぎりを戻し確認しに行った。扉を開けて廊下を確認すると。


吉弘「ん?真二?」


 剣道部の扉の近くに真二と呼ばれる生徒がいた。


吉弘「どうしたんだよ真二?ウロウロして」


 吉弘がそう言って近づこうとしたその瞬間。真二が振り返った。そしてその姿を見た吉弘は目を見開き自分の目を疑った。そこにいたのは化け物と化した真二の姿だったからだ。


吉弘「し、真二?」


「アアアァ」


 吉弘は真二の変貌に驚愕しそして慌てて部室に入りドアに鍵をかけた。


アーシャ「?どうしたの吉弘」


 事に気がついてないアーシャは何があったのか聞いた。


[繰り返しお知らせします。校内で暴力事件が発生しました。生徒達は教室に戻り・・・・・ピーッ・・・・ガガガッ!]


アーシャ「?」


[だ、だすげてぐれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!]


[や、やめろ!!やめてくれ!!]


[か、金か!?金が欲しいのか!?す、好きなだけやるからこっ、こっちに来るなあああああああ!!!]


[ギャアアアアアアアア!!!!!!]


[グチャッ!!ブチッ!!グチャグチャ!!ァァァァァ!!]ブツンッ!!


ガターン!!


 放送から教員達の悲鳴、そして扉からは扉を破壊して入ってきたのは化け物と化した真二だった。


アーシャ「な、何?何が起きてるの?」


吉弘「分からない。だけどいい予感はしないな」


 吉弘はそう言って木刀を構えた。


「アアァ」


 真二はゆっくりと吉弘達に向かって歩く。吉弘は息を吐いて真二を睨みつけそして。


バキッ!


 吉弘は真二の頭に木刀を振り下ろした。真二はそのまま床に倒れると床を血で赤く染めた。アーシャは真二だった者に近づき頭を持ち上げた。


アーシャ「うぐっ・・・・何これ?腐ってるような嫌な匂いがするんだけど」


吉弘「肉が腐ってる。もしかしてこいつ、死んでいたのに動いていたのか?」


アーシャ「何言ってるの吉弘?死体が動くわけないわ。映画スクリーンとかで出てくるアンデットじゃあるまいし」


 2人がそう話していると。


吉弘・アーシャ「ん?」


 外から微かに悲鳴が聞こえた。2人は窓を開けて下を見ると下では体育館に向かっている化け物らしき姿と化け物から走って逃げている生徒達、そして歩いて追いかけている化け物達が確認できた。


吉弘「・・・・・どう見てもアンデットだな」


 吉弘はそう言うと。


吉弘「アーシャ!自分の身を守る武器を取ってこい!俺もすぐに準備する!準備が出来次第体育館から脱出するぞ!」


アーシャ「ええ!」


 アーシャは急いで剣道部から出て行った。吉弘は部室扉を開けて中から新品の防具を取り出すとそれを着け始めた。小太刀の木刀は帯の間に入れ木刀には鍔を付けると。


アーシャ「吉弘!」


 アーシャが薙刀の木刀を持って入って来た。


吉弘「アーシャ!準備はいいか!?」


アーシャ「いつでも行けるわ」


 アーシャは吉弘にそう伝えると2人は剣道部の道場から出て階段に向かった。だが階段の下は既にゾンビで溢れており生き残っていた生徒も喰われていた。


吉弘「アーシャ・・・・・覚悟を決めろよ」


アーシャ「分かってるわ吉弘」


 吉弘は木刀をアーシャは薙刀の木刀を構えると階段をゆっくりと登って来ている4匹のゾンビに向かって攻撃した。


アーシャ「ハァー!!」


 アーシャはゾンビを薙ぎ払い2匹同時に階段の下に落とした。吉弘も1匹は突きで階段から落としもう1匹は横振りで頭を破壊した。しかし下には大量のゾンビがはびこっていた。おそらく下で練習していたバスケ部やバレボール部の連中は噛まれてゾンビ化したのだろう。その証拠にゾンビの中にはバレーボール部の練習服を着た生徒やバスケ部の練習服生徒がチラホラと確認できた。


アーシャ「ヤァー!!」


 アーシャは更に登ってきたゾンビの頭に薙刀を振り下ろし頭を破壊し後ろから現れたゾンビには石突で下から顎をかち上げて落とした。

 

吉弘「メン!メン!」


 吉弘も連続の面打ちでゾンビの頭を破壊した。


「アアァァ!!」


 ゾンビの群れは吉弘とアーシャを狙って階段を登って来た。


アーシャ「ダメ!倒してもキリがない」


 アーシャはそう言ってゾンビを薙ぎ払った。


吉弘「逃げるしかないな」


 吉弘もそう言ってゾンビ映画頭を破壊し近づいてきたゾンビを蹴り飛ばして階段の下に落とした。


アーシャ「どうやって!?」 


吉弘「・・・・・柔道部だ!柔道部の非常階段から逃げるんだ」


 吉弘はそう言ってゾンビの頭を破壊し柔道部の道場に向かった。アーシャもゾンビを下に落として吉弘を追いかけた。


吉弘「アーシャ!急げ!」


 吉弘は柔道部の扉を開けアーシャを先に入れると鍵を閉めて非常階段のある扉に向かった。


ガチャガチャガチャ!


吉弘「・・・・チッ!ダメだ鍵がかかってる!」


 吉弘はそう言うと。


アーシャ「退いて吉弘!」


 アーシャは薙刀でドアノブを叩き始めた。


吉弘「アーシャ急げ!」


 吉弘はアーシャにそう言うと。


ガチャーン!!


 ゾンビが扉を破壊して入って来た。


吉弘「まだかアーシャ!」


 吉弘は木刀を構えると。


アーシャ「壊せたよ、吉弘!」


 ドアノブを壊したアーシャは扉を開けて吉弘に伝えた。


吉弘「早く逃げるぞ!」


 吉弘はそう言って扉をくぐりアーシャも吉弘について行った。急いで階段を降りる2人。2人は体育館の裏に降りてそのまま体育館正面入り口まで走るとすでにグランドもゾンビだらけになっておりそしてゾンビから逃げ惑う生徒や教師達がいた。


吉弘「どうなってんだ一体?」


アーシャ「吉弘!とにかく校舎内に逃げよ!」


吉弘「大賛成だアーシャ!」


 2人はそう言うと校舎の中に入って行くのだった。

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