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綺麗な華

ぬわー!

わかんねぇ!!!


気持ち悪いし、吐き気するし


夜華は淡々としてるし。


妙に腹立つしさぁ!!!


「最高裁定者」ってなんなんだよ。


同じ人間じゃねぇのか?


私は自分の棚に飾ってる造花が目に入った。


造花はいいよな。

水を上げなくても枯れない

葉が落ちる事もない。


それと違ってさ。

私達は生きる為に殺し

稼ぎ泥水を啜る。


水を与えないと私達は枯れる。

だけどその為には命を狩らないといけない。


ある意味、造花と同じなのかもな。

意思なく飾られて一生同じ場所にいる。


葉が落ちる訳じゃない。

朽ちて土に還る訳じゃない。


私達の後ろには最高裁定者がいる。

最高裁定者から命令されて次の剣闘士が決まる


個性を殺し。色を無くし。傀儡の様に生きる。


私達は造花みたいなんだな。


土に還る時、

それは天寿を全うした訳じゃない。


殺し合いの果てに逝く結末だから。


私はひたすら考えた。

じゃないと夜華の説明が脳内に

反響するから。


ある程度考えてたら

時間がたっぷり過ぎた!!


やっべぇ!!

風呂しねぇと夜華に怒られる!


あいつ、

風呂入ってんと。

ぶくぶくするんだぜ!


多分、バレてない

そう思ってると思うけど

洗面所で歯磨きしてる時


「ぶくぶくぶくぶく」

って聞こえたからな!?


あれ、

私の中で唯一の癒しだ!


とりま風呂掃除ーーーーーー!


_____ぱたん。


ついた!


夜華は___?


あれ?

いねぇじゃん?


まぁ、

あいつも自室かな?


ふんふ〜ん。ふ〜ん。ふ〜んふん


私は昔から鼻歌が好きだ。


かぁちゃんが良く

鼻歌をしてたから真似してたんだ。


癖だよな。


かぁちゃんは

体があまり強くなかった。

私を産んだから免疫が落ちたのかな?


私が12歳の時

かぁちゃんは出ていったきり

帰ってくる事はなかった。


推測では「剣闘士」に選ばれた。


そう思ってる。


........以前


聞いた事がある。


男は遺伝子の搾取だけ「生産者」


何か群を抜いてる女は「産み人」


だから、

私を産んだかぁちゃんは

免疫が落ちて、剣闘士として

名誉の名のもと散った。


そう考えてる。


いかに「有能」が産まれ

いかに「使える母体」を増やせるか


最高裁定者の考えだとね。


だから、

私は父親を知らない。


12歳で天涯孤独になったのさ。


まあ、

気にしても仕方ないか。


いつか私も夜華を殺す。


それだけ。


______ただいま


夜華

「緋薔薇ちゃん〜帰ったわ〜」


緋薔薇

「おう。少し待ってな」


夜華

「あら〜、お風呂掃除?ありがとうね」


緋薔薇

「いいよ。夜華は飯作ってくれるしよ」


夜華

「あらあら?こちらこそ助かってるわよ」


相変わらずふわふわしてんな。


夜華

「今日はハンバーグにしましょうねぇ」


緋薔薇

「まじ?!」


夜華

「えぇ。緋薔薇ちゃん好きでしょ?」


緋薔薇

「うん!!」


夜華

「そう!良かったわ〜」


______________


いただきます!


夜華の飯は本当に美味い

私は料理という奴とは友達ににれないから

羨ましい。


なんか、

ハンバーグいつもと違う?


緋薔薇

「なんか柔らかいな」


夜華

「気づいた?!さすが緋薔薇ちゃん

実は、はんぺんっていう食材を使ってみたわ

初めて使ってみたのよ〜」


緋薔薇

「めっちゃ美味ぇ。」


夜華

「緋薔薇ちゃんは些細な事でも

気づいてくれるから、お姉さん嬉しいわぁ」


緋薔薇

「お姉さんって......」


夜華

「事実でしょう?」


緋薔薇

「はいはい。お姉さんお姉さん。」


夜華

「もう...緋薔薇ちゃんったら」


緋薔薇

「なんだよ?」


なんか見つめられた


緋薔薇

「あ?これ欲しいのか?

いいぞ。ほらよ、あーー。」


夜華

「いいの?ありがとう緋薔薇ちゃん」


______めっちゃもぐもぐしてる


こいつ、お茶目だよな

普段は「うふ〜んお姉さんよ〜ん」

な癖にさ。


..........ん?


まて、今さ、私


あんパクしたのか?!


夜華に?!


嘘嘘嘘嘘!


してないしてない!!!!


はぁダメだ

夜華、お前って本当に

せこいわ。


ついついな。

こう、なんか刺激される


みたいな。


夜華

「緋薔薇ちゃん?」


緋薔薇

「なんだよ、、、」


夜華

「緋薔薇ちゃんって。本当に今まで

殺した事ないの?教えてよ、何を隠してるの」


緋薔薇

「.........」


いつかくる。


そんな気はしてた。


夜華は観察力とか察知力ずば抜けてんもんな。



あぁ


___夜華には知られたくないな。


緋薔薇

「私さ___」


私は気づいた時には口に出してた。

夜華、お前の安心感に温もりを感じるよ。


だって気づいた時に話してるんだ。

毎日。毎日。


緋薔薇

「私はね。多分、人を快楽的に殺した。」


夜華

「そう。」


緋薔薇

「汚ねぇだろ?覚えてないんだ。」


夜華

「.......」


緋薔薇

「気づいた時には私の目の前で死んでた

腹や口から血が流れててよ。そん時から

人が怖くなった。」


夜華

「それは剣闘士になってから?」


緋薔薇

「いや、14だ。」


なるほどね。

まだ感受性豊かな緋薔薇ちゃんは

感情に蓋をした。


夜華

「そう。どう思った?」


緋薔薇

「自分が気持ち悪く感じた。全てが

嫌になったからさ。親も帰ってこねぇし。」


夜華

「親?」


緋薔薇

「かぁちゃんは居なくなったんだよ

私が12のとき、出ていったきりなんだよ。で

14の時、多分人を殺した。

かぁちゃんの名前は百合花」


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