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大正浪漫なスチームパンクの蒸気都市で、ドラッグストア機能とポイントを駆使してスローライフを送ります  作者: Fos B


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第89話:迷子じゃないもん! 14歳・暁、冷たい視線なんて関係なし、大名行列と美肌の湯無双で推し活幸せ♡

暁ちゃん、なかなか迷子扱いされて信用されない。1人でどこも行けないなんてもう私何歳だと思ってるの?


(ワタクシはナイスバディ予定の立派な淑女ですことよ! オホホホホ!! ゴホッ! ゲホッ! うん?! 刺すような冷たい視線が……)



それに風ちゃんの冷たい目が辛い。14歳。同じ14歳。何が違うっていうのさぁ。


(かわゆい風ちゃん! その視線はご褒美とちゃうからノンノンNO〜〜)



なかなか温泉にたどり着けない。ほっこりポカポカ何処行った?


(自業自得? イヤイヤ周りが勝手に大騒ぎしてるだけですって!)



もう私はキャンピングカーの中にこもって通常のお仕事をしてるよ。動画鑑賞に電子書籍の読書ね。まぁはかどるはかどる。


(これもスローライフ?)



窓のカーテンの隙間から時々薫さま♡の麗し華麗なかほり立つご尊顔を拝見し、目も心もしっとり潤し、食べたいものを食べてゴロゴロし放題さ。


(7時から11時まで愛しき方を見放題♡ 朝な夕なのこよなき幸せ♡♡♡)



なんかいつもと場所が変わっただけで、やっていることは変わらない感じ。


(でも、薫さまのご尊顔を毎日1日中チラッと見れるなんて最高! これもまた推し活スローライフってやつ? でへへへへーグェッ!)



時々呼び出されては薫さまのご尊顔を今度は間近で、目が眩しくて潰れないようにチラチラ見つつ、質問に答えるだけさ。


(グハッ♡ そのセクシー低音ボイスを目覚まし時計のベルの代わりにしたい…ダメダメそんなことしたら毎朝鼻血プッシャーになっちゃう……)



そんなこんなで、やっと温泉に行ける日が来たよ。


(やっとかよ……)



またこれが大名行列ですかってくらい、ぞろぞろぞろぞろと乗り物を連ねて行く羽目になったんだけどね。


(下に〜下にっ!)



私のキャンピングカーには潔癖症だから他人は乗せない。ていうか、運転も風ちゃんがしてくれて、私は後ろでボケボケしていただけさ。


(なんか、私のみんなからの信用度が急落下してるんだけど…気のせいだよね? そうって言って!)



まぁ、田植えが始まった田園風景が見えたのはよかったけどね。青空と白い雲が水を張った田んぼにのどかに映えて、これぞスローライフって感じだった。


(♪ヤマダさんのな〜かの一本足の傘おばけ〜♪)



「風ちゃん、運転を私が代わろうか?」



って言ったら、例の冷たい目をされ、



「暁ちゃんはフラフラフラフラどこ行くかわからないからダメ!」


(何故に? ツンデレ度マシマシですかねー)



と言われてしまったよ。私は14歳で、もう迷子になんかならないのにさ。


(私の自由はどこに行ったんだか。これから行く温泉は『自由自在の湯』だけどさ。こりゃまた失礼)



そして、やっと着いた温泉。


(オオ〜!)



今の旅館とは全然違うね。やっぱり湯治場って、よく言うと趣があり、レトロで情緒あるちょっと味のある宿?


(元の日本の湯治場ってよくわからんけど…)



でも、トイレは環さんの言う通り水洗で、なんとウォッシュレット付きだったよ。


(こんなところまで……私のウハウハのためにありがとう! ウフォウフォの特許料くれてありがとうございます)



それぞれ「とりあえず1回温泉に入ってみるか」ってことで入浴タイム。


(♪おっプロおぷろに入りましょう♪ 暁ちゃんおぷろに入りましょう♪)



そしてこっそりと私は亜空間収納に温泉を汲み入れてみた。


(ポッカポッカ♪ ポッカポッカ♪ ぽっかほっかほか♪ うん?……な、な、なんという事でしょう!)



元の世界の温泉よりも、効き目がゴスロリちゃんの謎効果でマシマシになっているではありませんか!?


(どーゆーことーーー?!)



わずか数回入っただけで『ふわ、ツル、スベ、しっとり』の効果があるようだった。自律神経にも効くんだって。日頃の激務で疲れてる社畜のみんなにはいいんじゃないかな。


(年中盆と正月が一緒に来たような私には不要だけどさ…ブツブツ…ブチブチ…)



それに、飲める温泉も『飲料可! 胃腸に最高!』だった。


(これ、しょっちゅう胃が痛いって言ってる蒸気機関組合長の鉄さんが飲んだら良いのにね。身体に良いじゃん)



だから、温泉の効能を報連相しとかないと、あとでうっかりまた口走ると皆んなが怖いからね。環さんへ先回りして伝えておいたよ。



「環さん、麹だけじゃなくて、ここの温泉成分も美容にすごくいいから少し混ぜたほうがいいですよ。それから、ここの温泉は飲むことが出来て効能は胃腸に良いみたいなんですよ。鉄さんみたいに、しょっちゅう胃薬飲んでる人に飲めるように何とかしてあげたらいいんじゃないですか?」



(暁は良い子強い子現金大事な子だからキチンと伝えたよ。私も学習するんだよ。ハハハハハ)



それからそこで1泊をした。


(食事はもちろん私の亜空間収納からみんなの分も出したよ。みんな当たり前のように食べてるけどね。別にいいんだけどね……もちろん薫さま♡はいくらでもどうぞ♡ もぐもぐタイム♡ 最高に眼福です♡ ご褒美幸タイム♡)



明日はいよいよ、今はもう雪はないけれど、スキー場を見に湯沢温泉に行くのだ。元の世界では、湯沢温泉といえば冬のスキーやスノボができるリゾートの代名詞だからね。


(ワクワクドキドキ! デレクトアティオの世界では、この時代のこの場所がどうなってるのか楽しみだよ〜〜〜)



さぁ、これからみんなが宴会してるけど、私はキャンピングカーでいつものお仕事しなきゃね!


(♪尊い、貴(たっと)し、薫さま♡きました♪ 畏(かしこ)し、いみじ、薫さま♡来ました♡♪〜〜〜薫さまーーーいと愛(かな)し〜‼️)



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