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大正浪漫なスチームパンクの蒸気都市で、ドラッグストア機能とポイントを駆使してスローライフを送ります  作者: Fos B


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第76話: 怒涛の大晦日と不労収入のガッポガッポ! 蒸気機関車で大集合!ゆく年くる年は大騒動!

さぁ、大晦日になったぞ! なってしまったぞ!! 覚悟はいいなぁ?

昨日までは鎌倉ハムや鳩サブレを大量注文して届けてもらったりするくらいで、のんびりだった。あとは視察と試食(自分でも何の試食だか視察だかわかんないけどね)に西洋風レストランに行ったり、カフェーに行ったりした。でも師走だから混んでいるし、ほとんど人混みを避けて我が城に引きこもっていたけどね。私は真面目だから、読書と動画鑑賞という大変重要な仕事をずっとしてたんだよ。ハハハハハ。もちろんお供はお菓子だね。ちょっとだけ百貨店で注文したケーキも食べたけどね。理さんの作ってくれた料理もつまみ食いしたけどね。いいんだよ、ぽっちゃりにはならないからね。チートだ、チートだ。くっちゃね、くっちゃね。だって大晦日と正月のリゾートホテル化している我が城の事を考えると、食べずにはいられないんだもん!へへ!

もうね、文明開花の瞳さんを先頭に、全員一緒に来たよ。びっくりだよ。それも朝1番の蒸気機関車だよ、信じられる? 私は一応早起きの習慣ができてたからいいけどね。ボケボケしてるところにみんながやってきてガヤガヤだよ。もちろん時代屋さんだって、蒸気機関組合のみんなも、瞳さんの幼なじみのみんなも一斉にやってきたよ。

玄関ホールに集まったから、私は階段の上から一言、

「鍵がかかってる部屋は入らないでください。私の部屋と書斎は立ち入り禁止です。その他はもう自由にして、ただ物を壊さないようにね。落書きもだめだよ。自由にしてもいいけど、家の中で暴れないでね。あと枕投げも禁止ね!」

と階段の上から腰に手を当てて宣言しながらみんなに説明した。みんな「ハイ!」と宣言してくれたよ。そしてゾロゾロと瞳さんの案内でみんな部屋に収まっていったよ。なんか、この家のオーナーもしかして瞳さん?と思ったけど、めんどくさいから全部任せた。丸投げだね。

そして一旦みんなが部屋に収まった頃に、薫さまと環さんもやって来た。みんな早いね。なんかクリスマスも大変だったらしいけど、大晦日もお正月も家に残っていると仕事関係や親戚関係で集まりやら何やら大変みたいだから、早く逃げ出してきたみたいだよ。この辺も外国人が多いけど通りかかったりすると多分パーティーとかだろうね。正装した人たちが豪華な建物に出入りしていて、いかにもブルジョアって感じだから「この頃からこういうパーティーって盛んなんだね」と思ったよ。このお二方もいつの間にか横に立っていた瞳さんが案内してたよ。助手は花ちゃんだね、すっかり支配人になってるよ。

そして理さんがキッチンにずっと詰めている。結局休まってないんじゃないかと思ったけど、好きだからいいみたいだ。「もう好きにして」って言っといた。

書斎にこもってたら、トントンって扉が叩かれた(めんどくせえなぁ)。

「はい?」と言ったら環さんと薫様だったよ。だから急いで扉を開けた。

「どうぞどうぞ中にお入りくださいませ」と言ったら環さんが笑いながら入ってきて、続いて薫さまも入ってきた。ソファに座ってもらったら環さんが、

「前から気になってたんだけど、暁ちゃんところで使ってるトイレットペーパーって、いい香りするし柔らかいし吸水性が優れてるわね!?」

(あー、ばれてしまったか……。元日本の技術の賜物のトイレットペーパー、世界一だからね。そりゃ良いよね)

「プラエクスの家でも、鎌倉の家でも特別製を使っているんですよ。トイレットペーパーも服飾組合で扱ってるんですか? 扱ってもいいんですか?」と聞くと、

「トイレットペーパーだけじゃなくて、ちり紙も今までこんな柔らかい優しいちり紙は初めてだから、どこにもないわよ。これは美容関係にも使えるし、トイレットペーパーもちり紙も服飾組合で扱いましょう」

「わかりました。いつもの丸投げでお願いします。それとちり紙ではなくティッシュと言いますのでよろしくお願いします」

ということで、今年最後の不労収入がガッポガッポで締めたのである。

それから3人で音楽サロンに降りていき、薫さまと環さんの二重奏を聴いてうっとりし、薫さまに頼まれて『エリーゼのために』と、私に似合う『乙女の祈り』を弾いてみんなが驚いた(私にピアノの演奏は似合っているはずなのに、なんでみんな驚かなきゃいけないのかなぁ?)。

お昼とアフタヌーンティーと年越しの夜のパーティーを開いて、(結局1日中飲んで食べてたんだよね。)その後はみんなで鶴岡八幡宮に初詣に行った。

昔は元日の朝以降に氏神様へお参りする『恵方参り』などが主流だったのが、明治中期以降に鉄道会社が『夜間に走る臨時の初詣列車』を運行し始めたことで、大晦日の夜に出発して、年をまたいで夜通し神社やお寺へ参拝するという一大イベントになったんだって。というわけで、みんなで大晦日の除夜の鐘を聞きながら、鶴岡八幡宮に参拝だ。

小さい子がいても、みんな長いさらしにねんねこ半纏をうまく使って、極寒の夜でも親子で体温を分け合いながら、子どもを温かく守りながら一緒に行事を楽しんでるよ。みんなたくましいね、楽しむことに貪欲だよ。

特に鶴岡八幡宮のある鎌倉エリアは、プラエクスからも横須賀線などで一本で来られるハイカラな参拝スポットだ。大晦日の夜ともなれば除夜の鐘が鳴っているし、環さんの話だと横浜港では12時とともに船が一斉に汽笛の音を鳴らしているそうだ。ここでは船の除夜の汽笛は聞こえなかったけどね。

私たちは除夜の鐘を聞きながら楽しむ。周りのモガやモボ、着物姿の参拝客たちが夜通し楽しんでいた。

とりあえず家に帰ってきて、「明日は朝9時からお正月のおせち料理パーティー開始だ!」って、もう勝手に決めたからね。だって一晩中飲んでいる人もいるんだろうしね。

なんかみんな熱く語っている。薫さまもおじさまたちと熱く語ってたよ。私はチラチラ薫さまを見ながら、女性陣と一緒にいた。みんな女子会のようにしゃべる、しゃべる、食べる、食べる、飲む、飲む。

もう私は限界。私は寝るよ。みんな楽しんでね。だって、暁13歳だもん♡眠気にはには勝てません。


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