第71話:我が城の引きこもり計画始動!ベッドは新品(コレ必須!)防犯もバッチリで、冬の籠城準備は万端よ!
鎌倉から帰ってきた翌日、服飾組合に行き、環さん立ち会いのもとエドワードから物件を無事買い取ることができた。
もちろん、環さんから薫さまにお願いして、前回と同じようにお風呂とトイレの改装をしてもらい、さらに今回はベッドも全部新品に変えてもらった。いくら生活魔法ですっきり綺麗になるとはいえ、ムカつくエドワードが寝ていたベッドになんて絶対寝たくないからね! 「あんな気取った奴の匂いが移ったら最悪だかんね」と思っていたら、なんと突然、薫さまがそのお部屋にいらっしゃった。
私はパァッと満面の笑みになり、「ごきげんよう、薫さま♡」と華麗にご挨拶申し上げた。それを見てエドワードがびっくりしていたけれど、そんなの完全無視だよ無視! 環さんが大笑いしていたけれど、それもスルーだ。私はやっぱり薫さま一筋なんだよね♡ うん!
環さんと薫さまのおかげで、思ったよりも早く鎌倉の別荘に住めることになった。ヒャッハー! 最高すぎる。
我が城の外観を改めて見ると、もうテンションが爆上がりしてしまう。
白いレンガ調の高い塀と立派な門柱。その上にはスチームパンクっぽいお洒落な飾りが載っていて、門には美しい白いアイアンの模様がついている。そこをくぐると、正面には落ち着いたブルーグレーの両開き玄関! その上の2階部分にはスチームパンクな模様のエンブレム、さらにその上には美しく輝くステンドグラスが鎮座している。
壁はちょっと濃いめの空色をした木のサイティングで、屋根は深い緑色の切妻屋根が三角形をいくつも組み合わせてどーんと構えている。屋根の上では煙突が楽しげにもくもくと煙を吐いていた。
正面を見て左側には、八角形の形をしたロマンチックなサンルーム兼リビングまでついている。どの部屋も天井から床まである大きな窓に美しいレースのカーテンが下がり、夜も外から見えないように厚手のカーテンもバッチリ完備だ。敷地も広々としていて、何せ家中どこからでも海が見える。これを自分が持っていると思うだけで、ワクワクが止まらない。
売り主の顔はちょっとムカつくけれど、この鎌倉の家自体は大満足だ。プラエクスからわずか1時間で来れるなんて最高すぎるお買い物をしちゃったな。我が人生、満足え〜!
……と浸っていたけれど、ふと思った。「もしかして、ここもお披露目パーティーとかしなきゃいけないの?」
いや、今回は遠すぎるし、文明開花の方たちはみんな忙しいから来られない。だから今回は特にパーティーはなし! 2軒目だしね!
それにこの家は、エドワードが人を雇って色々いじっていたみたいだけれども、私は魔法でちょちょいのちょいだ。特に人を雇うこともなく、留守の間も謎の魔法と時代屋さんに頼んで防犯面をガッチリ固めてもらったので、いつだって1人で籠城できる完璧な状態になった。
これから冬になることだし、なるべくこっちにこもろうかなぁ。ホホホホホ!
これなら毎日のルーティーンの仕事もめちゃくちゃはかどるぞ。
……ここまで、朝6時の塔の鐘の音は追っかけてこないかな? たまには思いっきり寝坊できるかなぁ?




