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大正浪漫なスチームパンクの蒸気都市で、ドラッグストア機能とポイントを駆使してスローライフを送ります  作者: Fos B


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第64話:交渉は知念さんにお任せ!理さんのカレーとプレゼントで、海沿いの夜はゆいまーるの笑顔に包まれ、成果は暁のものだ。ハハハハハ⁈

さぁ、『大商人の大商談会だ!』って張り切ったものの、結局は交渉事は全部知念さんがやってくれた。相手が身内だと言っても容赦はない。だって暁はまだ13歳だもん、大人の交渉なんてできるわけないもん……!

私はずらっと板の上に布を敷き、物資を並べていく。お米、味噌、醤油――ここまではプラエクスで買ったもの。次に、食用油、日本酒の一升瓶、ウイスキーのボトル、ウォッカのボトル、ビールの6本セット、梅酒。さらに、マニキュアと除光液のセット、小さいボトルのシャンプーとリンス、石鹸、櫛、髭剃り、キャラメル、ビスケット。携帯用小分けパックの頭痛薬、下痢止め、胃腸薬。そしてこの世界仕様の風邪薬も、ドラッグストア機能から次々と出した。

交渉が終わると、品質も知念さんが全部しっかりとチェックしてくれた。それをドラッグストア機能のポイントで買ったバケツをいくつか出して(こっちの世界に合わせてちゃっかり木のバケツになって出てきた!)その中に入れてもらい、いっぱいになると次々と亜空間収納へとしまっていく。

商談が終わった人たちは、急なお願いにもかかわらず快く海ぶどうやもずくを集めてくれたので、私はお礼として、昨日用意しておいた品を1人1袋ずつ渡すことにした。

幼児からお年寄りまで、集まってくれた人全員に1人1袋だ。

それらはすべてドラッグストア機能でこの世界仕様に変化した物で、エコバッグはカラフルな布の手提げカバンになって出てきた。

その中には、おもちゃ付きの「フエフキラムネ」が入っている。男女別になっていて、男の子向けのおもちゃは、木でできたこの世界のプラエクスで見かけるようなバイクや車、飛行船、それからこの世界にも生息していた恐竜の木彫り。女の子向けのおもちゃは、木でできたかわいい櫛やブローチ、指輪、可愛い木彫りの動物のおまけが付いている。それと、ビー玉を5個ずつ入れた。

これらはすべて、ドラッグストア機能の懐中時計ショッピングのポイントで買ったものだ。ポイントが0になってからコツコツ貯めているので、もう0になる前のポイントが復活して何とかやり繰りできている。この沖縄の村にもゴミステーション的な場所があるかどうか、後で知念さんに確かめておかなきゃね。

大人の女性向けの手提げ袋の中には、ドラッグストア機能で買った色付きリップとクリームを入れた。みんな働き者だから、手荒れが気になっていたんだよね。

男性向けの手提げ袋の中には、ちっちゃなカップに入った日本酒を1人2個ずつ忍ばせた。本物の泡盛があるから、日本酒じゃ少し物足りないかもしれないけれど、たまには珍しくていいんじゃないかと思ったからだ。

昨日、知念さんに「子供たちはどんな遊びをしているの?」と聞いたら、「自然の素材を使った遊びが多くて、面子やビー玉なんかは高級品だからあまり手に入らない。手に入れてもそれを賭けて真剣勝負をし、負けると相手に没収されてしまうから、みんな血眼になってやっているらしい」という面白い話を聞いていた。面子はなかったけれど、ドラッグストアにビー玉が売っていたので今回入れてみたのだ。

みんな中身を見て、それはもう大喜びしてくれた。

そして、そのまま盛大な大宴会へと突入するのであった。

この海沿いの村の主食はサツマイモだ。普段から山盛りになってちゃぶ台の上に置いてあるらしい。実際に見てみたけれど、そのサツマイモは赤土の硬い土地で育つため繊維質で、甘みがほとんどないものだそうだ。元日本で食べていたねっとり甘々のサツマイモとは訳が違う。あちらでは少し寝かせて熟成させていたけれど、この世界のこの海沿いでは、そんな風に寝かせる余裕なんて贅沢はできず、収穫したらすぐにお腹の中に消えてしまうのだそうだ。

(今日1日だけ、こんな贅沢な食べ物を用意してもいいのかな……?)と少し気恥ずかしかったけれど、「今の那覇や首里でも少しずつ出回っている」ということだったので、今回は思い切って『理さんのカレーライス』を解禁することにした!

プラエクスからかなりの量を溜め込んでいるし、白ご飯もパンもある。パンなんて食べたことがない人も多いはずだ。

案の定、みんな大喜びで頬張っている。そして男性たちは交換したばかりのお酒を飲み交わし、三線の音色とともに海沿いの夜は更けていくのだった。

今夜はキャンピングカーでこの海沿いにそのままお泊まりだ。知念さんも今日は実家に泊まるらしい。

知念さんもカレーライスをもりもりとおかわりして食べてくれていた。

良きかな、良きかな……!


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