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大正浪漫なスチームパンクの蒸気都市で、ドラッグストア機能とポイントを駆使してスローライフを送ります  作者: Fos B


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第57話:豪華飛行船でお優雅に爆睡&お上品にステーキおかわり!……って、え、プラカードで歓迎?嘘でしょ!?

スタスクちゃんで乗り場のゲートまでやってきた。そこには、薫様の会社の方がお待ちになっていて、ご案内していただいた。スタスクちゃんは、そこまでで駐車場箱(ガレージボックス)にしまった。そこからは専用のお高そうなお車にご乗車させていただき、チェックインカウンターまで行った。

(まぁ、なんと言うことでしょう!)

他の乗客の皆様は、それぞれ鹿鳴館風のドレスを着ていたり、とびきり立派な訪問着を着ていたり、男性も紋付き袴を着ていたり、お高そうなスーツを着ている方もいた。飛行船に乗る事は、どうやら大変なステータスのようだ。私のこのスチパンロリでも大丈夫だった。たぶん……。

そして時間まで、優雅でご立派なサロンのようなところでふかふかのソファーに座って待っていた。その間はずっと先程の方がつきっきりで、飲み物や軽食を持ってきたりと至れり尽くせりだった。また、ここのトイレも素晴らしく綺麗で、やっぱりプラエクスは発展してるなぁと思った。

そして時間になったので飛行船に乗ると、

(まぁ、なんと言うことでしょう!)

驚きの連続だ。内装は、入るとすぐ目に入る真鍮の装飾やマホガニーの壁、ステンドグラスから光が差し込む豪華なサロン。そこにはピアノを演奏している方がいらっしゃって、優雅な音楽を奏でていた。窓も大きく開かれており、飛び立った後の景色も良さそうだ。

さらに個室にも案内された。個室はサロンと同じようなインテリアで、ベッドや洗面台などが完備された綺麗な作りになっていた。案内してくれたボーイさんが、「空の旅なのに揺れが少なく、とても快適ですよ」と丁寧に教えてくれた。

いよいよ出発だというので、サロンに座って出発を待つことにした。浮き上がる感じなども全然なく、気がついたらもうかなり上空に上がっていて、下を覗くとプラエクスの街並みが見える。

(ちょっと待って!? 何か嫌なものを思い出した……。ゴスロリちゃんのところからバンジージャンプやフリーフォールのごとく落とされたあの日を……!)

ちょっと難しい顔をしたからか、ボーイさんが優雅にこちらへやってきて、紅茶を注ぎながら「心配いりませんよ。揺れもしませんし、怖くありませんからね」と、優しく子どもに聞かせるように言ってくれた(私はまだ子どもだった)。ここにもイケメンがいた。しかし、薫様に勝てるイケメンはまだお目にかかっていない。

その後はしばらく、雲の上の景色や海岸線を眺めていたけれど、朝食もたらふくいただいて眠くなったので個室に戻ることにした。そして景色も見ずに爆睡していた。

気がついたらお昼だったので、またサロンに行ってお昼をいただいた。牛肉のステーキだった。おかわり自由だったので、人目も気にせずおかわりしてしまった。パンも柔らかくておいしいし、スープもおいしいし、デザートもおいしいし、全部おかわりだ。ハハハハハ。

私には、やっぱりお優雅でお上品な旅は無理なのかもしれない。

そんなこんなで少し景色を見つつ、優雅にピアノの奏でる音を聞きながらクッチャネしてたら、もう沖縄に着いてしまった。案外早いなぁ。元の世界だとジェット機で2時間半から3時間くらいだけど、飛行船もお優雅にお上品に飲み食いして寝てればあっという間だ。

そして私は沖縄の地に立った。

そこで元の世界と同じ光景を見た。おしゃれな格好をした秘書的女性が、和紙に『歓迎!暁様』と書いたプラカードを持っていたのだ……。

ここで元の世界のあるあるが出ました〜

絶対、元の世界の私より楽しい旅行にしてやるぞ!


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