第19話:スローライフの日々かな? 嵐の前の静けさかな? んふふ〜ふ〜ん♪
「んふふ〜ふ〜ん♪ とってもとっても取り放題! 無料でただただ取り放題! ぽっちゃりし〜ラズ〜、たらったら〜♪」
私は幸せな気分で、大声では歌えないので小声で鼻歌を歌いながらスキップして、「文明開花」に帰ってきた。
「ただいま帰りましたー! 大漁? 大量! もう最高でした」
「おかえりー、それはよかったわね」
「今日は混み具合、大丈夫でしたか?」
「忙しいは忙しかったけれど、この時間だけ幼なじみたちが交代で手伝ってくれるようになったから、だいぶ楽になったのよ。それに、1番初めに食べたカレーのおかげか、みんなすごく元気なのよね。疲れ知らずっていうか……理も花もそうみたい……」
「あー、それはきっと初めて食べたカレーに体がびっくりして、きっと活性化されちゃったんですね! いいこと、良いことです!!」
(そんなわけあるかい、やばやばやば……)
と私はごまかしながら、とりあえずお手伝いを始めた。
一応宿代もタダだし、3食まかない付きだし、魔石代もタダだからね。まだ不労収入は来月末じゃないと入ってこないし、いくら入ってくるかもわからないんだし、「働かざるもの食うべからず」ってね! 元真面目な日本人でございますから……私が一番真面目でございますから……!
そんなことを内心思いながらも、大漁の獲物をゲットしたので楽しく働いた。
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それから数日、同じようなルーティーンの日が続いた。
私の空間収納には、大量の歯車やらナットやらいろいろ入っている。とりあえずまだ物々交換はしていない。必要なものは今まで貯めたポイントがまだまだあるから、それで交換している。
ドラッグストア(の機能)に下着や靴下も売っててよかった! ゴスロリちゃんの特別仕様のスチパンロリータと、膝丈の編み上げブーツと帽子は、いろんな特殊機能がついているし、下着や靴下も同じ機能がある。びっくりチートだけどさぁ、やっぱり下着と靴下は気分的に毎日変えたいじゃん。
せめてねぇ、いくら洗濯しなくて良くて汚れない仕様だとしても、私はちょっと潔癖症が入っているくらい清潔好きなんだよ。元日本の遺伝子が入っているし、小学校の掃除教育で刷り込まれたキレイ好きさがあるのさ。悲しいかな、日本人のサガだね。異世界に来てまで……。
それに、やっぱりドラッグストアショップの品物たちもチートだね! 異界を通ったエネルギー付きの下着や靴下は、ゴスロリちゃんのもともとの装備とも遜色ないレベルの特殊機能付きだからね。自分用なのだから、まぁいっか!
でも、この世界の人たちも、スチームパンクの謎仕様に慣れているのか、魔法や魔石の道具に慣れているのか、私が毎日同じ服を着てても誰も何も言わないもんね。
私のスチパンロリータは濃い紺色?深い藍色?で、エンボス加工のような凸凹の歯車模様がスカートと帽子に描かれていて、カバンもまたこの世界らしく、表面に懐中時計模様のロゴが真ん中に大きくバーンとあって、上の方にはネジの装飾が埋め込まれているんだよね。この世界じゃ合ってるけど、元の世界だったらけっこう危ない人かも……。
編み上げのブーツも、編み部分の紐を毎回結ぶの面倒くさいかと思いきや、謎技術で履くときはパッと開いて、脱ぐときもパッと開いてくれるんだよね。普段はピタッと足に密着して締め付けがちょうどいい具合になっていて、ほんとゴスロリちゃん様々だな!
まぁ、こんな甘々なワンピースなんて着たことなかったから、着られて嬉しいし、スチームパンクの世界観に合ってるからうんうん。満足、満足、あては、満足えー♪
そんな平和な日々を送っているとき、もう食堂の片付けも終えようかという頃にやってきたのが――お隣の時代屋の源さん、元さん、風ちゃんだった。
(さぁ、久しぶりのあるあるフラグ回収イベントですか!? 楽しみ楽しみ、イヒヒひふひ……!)




