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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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97/122

シーン97キャリッシュちゃん。

『キャリッシュちゃあああーーーーーーーーーん!!???』


私の叫び声が響き渡る。

焦り走り近づいていく私。


『アイスウォール………………………………。』


ベアズリーさんの声…………そしてキャリッシュちゃんを包んでいた炎が消え去っていく。

ふらふらと倒れていくキャリッシュちゃん…………私はそんなキャリッシュちゃんを抱き抱える。


『キャリッシュちゃん!キャリッシュちゃん!?』

『あはは……………フェルノ…………ちょっと油断した……………心配かけて…………ごめんね………。』

『キャリッシュちゃん…………………ううぅぅ。』


目から涙が溢れ止まらない私。


『でも………大丈夫………………何とかベアズリーさんの力で軽症ですんだみたい。』

『うん…………でも………でも…………………私。』

『あはは………バカねフェルノ…………私はアンタのお姉ちゃんよ…………ずっと一緒だから大丈夫……………でもね……………アイスちゃんが。』

『えっ!?』


私が驚きそんな声を上げるとキャリッシュちゃんの魔神具の中でアイスちゃんの力を感じるものの…………反応が無い状態だった。


『フェルノ…………………それはね。』


そう言いながら出てきたのはフレアちゃんだった。


『フレアちゃん。』


するとフレアちゃんが続ける。


『今あの子……………アイスは仮眠状態になっているの。』

『仮眠!?それってどういう事?』

『うん……………私の場合はあの魔王の手によりこのナイフに封じられて魔神となったの………それは以前言ったわよね?』

『うん…………聞いた。』

『それとは違いあの子は自らの意思でキャリッシュちゃんの魔神具に同化して魔神となったの…………それには限界があった………そういう事よ……………………。』

『えっ!?そんな……じゃあアイスちゃんがいなくなるって事!?キャリッシュちゃんは………キャリッシュちゃんはどうなっちゃうの!?』


魔神がいなくなって倒れていったイーグレンス王の事を思い出す。

私の身体が震え………最悪な状況を思い浮かべてしまう。

するとそこへ声をかけてきたのはベアズリーさんだった。


『大丈夫だ……………。』

『べ……………ベアズリーさん。』


泣きじゃくりながら私はベアズリーさんの声を待つ。


『我々マジェスト協会の元へ来てからこの状況になったことが運が良かったな…………出なければこの彼女の生命も危うかった。』

『ベアズリーさん!!私の力でもなんでもあげるからキャリッシュちゃんを助けてよ!!!』


声にならない程の大声で叫ぶ私。

するとキャリッシュちゃんがゆっくり声を上げる。


『フェルノ………バカね………アンタがいなくなったら私が耐えられるわけないじゃない。』

『キャリッシュちゃん…………うわあああん!!』


私はキャリッシュちゃんに抱きつき声を上げる。

するとベアズリーさんが肩に手をかけてくる。


『大丈夫だ…………ここはこのワシに任せなさい。』

『ベアズリーさん……………ぐす。』

『魔神……凍熊王アイスベア』』


巨大なしろくま姿の魔神………それはキャリッシュちゃんの大きさに合わせるかのように小さくベアズリーさんと同等の体格へとなっていた。

アイスベアが仰向けのキャリッシュちゃんの前に立つ。

ハアハアと苦しそうなキャリッシュちゃんが目を微かに開く。


『ハアハア………ベアズリーさん…………すみませんご迷惑おかけして………………………。』

『ははは…………何を言うか…………安心して我が力を受け入れるがいい。』

『はい……………ありがとう………ございます………これでまたきっと…………フェルノの力になれます。』


そういったキャリッシュちゃん。

私はこんなにこんなにキャリッシュちゃんに愛されてるんだ。

私の胸をうつキャリッシュちゃんの言葉にどんどん目から涙が溢れ出す。

するとキャリッシュちゃんへの攻撃をしていた先程の魔物が空を舞い再びこちらを狙ってきていた。

そんな魔物の動きにあの二人が動き出す!!


『フェルノ殿ーーーーーーーー!!こちらはお任せを!!』

『フェルノはキャリッシュちゃんを助けなさいっ!!』


サーベルさんもセミルちゃんも空で戦ってくれている。

すると一機の鉄のボディの怪鳥が突っ込んでくる。


『させない……………魔神フレア……………………。』


私の炎が巻き起こる。

そしてこちらを狙うそいつ目掛け私は放つ!!!


『キャリッシュちゃんを今度は私が守るんだからあああーーーーーーーーーーーーーっ!!』


炎は爆炎となり宙に放たれる!!

ゴオオオーーーーーーーーーーーッと放たれた炎は迫り来る敵を燃やし尽くしたのでした。

お読みいただきありがとうございました。

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