シーン92ベアズリーさん。
『サーベル殿………やはり君達の能力は風神と雷神………互いにその力を高めそして補う力の相性はやはり良いものだ………炎を高める風もありなのだが………ここにいるアルマジャーロの力が炎には最も相性の良い関係だったからなのだ。』
そう語ったベアズリーさん。
私が呆然としていると嬉しそうに叫ぶアルマジャーロくん………私はつい視線を二人に送ると嬉しそうに微笑みあい話しているセミルちゃんとサーベルさんの姿が見える。
胸がきゅうっと締め付けられる思い。
すると私の手をとってくるアルマジャーロくん。
『フェルノさん!僕本当に嬉しいです!フェルノさんと一緒に戦えるんです!!』
『う…………うんそうだね……よろしくねアルマジャーロくん。』
私はそう言ったけどなんか複雑だった。
すると外から人々の声となにかの嫌な気配を感じた私。
『いやあああああーーーーーーーーーっ!?』
私達は外へと駆け出し声の方へ走ろうとしたその時。
目に入った恐るべき背景が映っていたの。
数々の魔物の群れが暴れ狂いそしてそんな魔物に対抗し戦う獣人兵士達。
そんな悲劇が今まさに開始されたのだった。
『くそっ魔物の気配が感じなかったが……なぜこんな風に一気に爆発したかのように。』
そう語ったベアズリーさん。
すると目の前まで駆けて逃げてきた一人の少女。
このケニージア中に次々に溢れである魔物達。
それは目の前の少女の元へも例外なくやってきた。
私達は走る!!少女を助けるんだ!!
するとその時。
少女に襲いかかる魔物がなんと増殖したのだった。
『ダメ!!届かないっ!!!????』
私が魔神具を取り出そうと手をかけたその時。
『させないぞおおおおおおーーーーーーっ!?』
そう叫んだのはアルマジャーロくんだった。
だけど数匹の魔物が一斉に襲いかかる。
私は目を瞑ってしまいそうになったその時。
どごおおおんッと魔物達が一斉に吹き飛んでいった。
そんな私達の目の前には………巨大な一頭のくまが仁王立ちしていたのでした。
巨大な白い体毛のクマ。
『『ベアズリーさん!!???』』
『ふぅ…………………こういう奴らはすぐにやっとかねえとなあ…………すーぐつけあがりやがる。』
敵を粉砕したベアズリーさん……彼は口を開く。
『アルマジャーロ……………もうこの子は大丈夫だぞ。』
そういったベアズリーさんは何故かアルマジャーロくんにそう告げる。
『はい……そこは僕も一応…………マジェストですからね。』
『えっ?アルマジャーロくん?』
私がそう問いかけると……………先程の女の子の身体はなにかに包まれ守られていたの。
私も見た彼女の身体は木の根に覆われ守られていたのでした。
すると木の根がするすると身体から元の場所………つまり本体へと戻っていく。
そしてそこにはなんと…………可愛らしい木のボディの二足歩行で立っているアルマジロの容姿の何かが立っていた。
『か……………かわ……………………いい♡』
『はは……………フェルノさん…………ありがとうございます…………こいつは木の精霊ドライアードと僕アルマジロ獣人の魂が偶然融合した産物で……その名は………………。』
木と花に覆われた二足歩行のアルマジロくんが私にお辞儀をする。
『魔神………………………『アルマウッド』』
『かわいい…………………………………………。』
私は気がつくとアルマウッドくんを抱きしめていた。
『あはは……………………フェルノさんに気に入ってもらえてよかった。』
すると私達の元へまたなだれ込んで来た魔物の群れ……………目の前には再びベアズリーさんが立ち尽くしていた。
そしてベアズリーさんはその手に何かを取り出す。
『マジェスト協会ケニージア支部………副隊長『ベアズリー』…………この俺がいる以上………この地は明け渡さん!!!』
そう叫んだベアズリーさんはその手に巨大な爪をつけていた。
それは大親友キャリッシュちゃんの魔神具に似た爪だった。
ベアズリーさんが叫ぶ。
『うおおおおおーーーーーーーーーーーっ。』
ベアズリーさんが走り出す…………巨大なその身体が駆け出すと次第に加速していく…………。
大地を揺らすほどのパワー………………そしてその走るスピードは驚異的なものだった。
目の前には巨大な魔物はそんなベアズリーさんが走りよってくるのを待ち構えていた。
するとベアズリーさんの背後に姿を現してきたのは『白毛の体毛の熊』の姿の精霊がベアズリーさんと共に巨大な敵に向かっていく。
『魔神『凍王』!!』
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