シーン84セミルの感想。
私は間近に見えたケニージアに興奮していた。
『うわあーーー!!あのお城にあのアキニー様が住んでいらっしゃるんだあ♡』
『フェルノ………いよいよ来たわねこの時が。』
『うんっ!!ありがとうキャリッシュちゃん!!』
そう返事を返す私。
もう心はうきうきなのでした。
私はもうアキニー様に会った時にもらおうと思っていたサインの為の色紙とペンをバックの中を確認する。
『コレコレ…………………………。』
『なにそれ!?』
セミルちゃんの質問。
『セミルちゃん…………これは私の最推しのアキニー様に会った時にもらおうと思っていたサインの為の色紙だよお♡♡』
『はは……………そうなんだ。』
冷めた目で私を見ているセミルちゃんにキャリッシュちゃんが説明する。
『セミルちゃん………フェルノは小さい頃に一目見た女王アキニー様に憧れて育ってきたのよ………だから大目に見てあげて。』
『あはは………そうねえ…好きなものは人それぞれだもんね!』
『そうそう!そしてフェルノはアキニー様のこととなると目の色変わるから。』
『そうみたいねえ。』
そういいながらセミルちゃんが目にしたのは偵察を兼ねて空を飛行しているサーベルさんだった。
翼を広げるセミルちゃんは空に飛び上がる。
『サーベルさん!確認作業変わりましょうか?』
『おおっ!セミル殿かたじけない……………僕もそろそろ夕食の材料を集めに行こうかと思っていたところなのです。』
『そうだったんだ!じゃあちょうど良かった!っていうかサーベルさんが料理してるの!?』
『ああ、セミル殿にはまだ言ってませんでしたな……そうなのです!なんとこの旅団の料理人とはこの僕サーベルだったのです!』
『ええええぇぇえっ!?』
驚きの声をあげるセミルちゃん。
『すごいわねサーベルさん……………食べてみたい。』
『ええ………お待ちくだされセミル殿。』
セミル視点
私は彼の料理に興味津々だった………すると声をかけてきたのはキャリッシュちゃん。
『セミルちゃん…………どお?フェルノと仲良くなれそう?』
『えっ!?あ、うん………まあ普通には。』
『そう……あの子もさ、結構ワガママなところもあって自分の思いを前面に出してきたりもするんだよね……今では喧嘩もないけど私昔は結構フェルノと喧嘩したんだよ?』
『そうなんだ。』
『うん、でもねなんかこう力になりたいって思わせてくれるのよね……私もいるからさ、あの子とも仲良くしてあげてね。』
『うんっ!もちろん!』
するとドエルゴさんは馬車を停止させる。
『お嬢!今日はこの辺りで泊まるとしましょう。』
『はーい!さあ準備準備!キャリッシュちゃん!』
『ああ!フェルノ今行くよ!』
そう言ってキャリッシュちゃんはかけていく……するとドエルゴさんの声が聞こえ振り向く私。
『どうですかな?このパーティに馴染めそうですかな?』
にっこり笑顔を見せてくれるドエルゴさん……私は素直にこたえる。
『はい………ドエルゴさんはじめ、キャリッシュちゃんにサーベルさん……そしてフェルノちゃんも優しい。』
『はっはっは!このドエルゴ………ずっとフェルノ嬢の父……レイオール殿のパーティにいました………そして思ったのが似てるのですよ………お嬢はとてもレイオール殿に似ている………そんなレイオール殿に会いたいと言ってくれた、語ってみたかったと言ってくれたイーグレンス王がいない代わりに………お嬢とセミル殿は仲良くなれるとわしは思っておりますぞ。』
ドエルゴさんの言葉に私の心が温かくなった。
『ドエルゴさん……私もきっと仲良くなれると…………思います。』
胸から込み上げてくる嬉しい気持ち。
パパ、私きっと仲良くなれるよ。
そう………空の上に行ったパパに告げる。
すると。
『いやあああーーーーーーーーーーっ!!サーベルさん♡可愛い♡』
『ハッハッハ!!これをこうしてこうすると…………ほい。』
『きゃあああっ♡♡サーベルさんすごい♡♡』
甘ったるいフェルノちゃんの言葉が聞こえてきた。
しかも相手がサーベルさん。
私は何故かイライラしてくる。
そしてフェルノちゃんとサーベルさんの元に向かうと。
二人はイチャイチャ料理をしていた。
『あれ!?セミルちゃん!?』
『おおっ!!ちょうどいいところにきましたな!セミル殿も、ささどうぞ!』
私にサーベルさんは作った何かをくれる。口に入れると。
『!!!!????なにこれ…………美味しい♡♡』
私はサーベルさんに何かを感じてしまった。
『それは良かった、まだありますからな!』
『ぶう!サーベルさん私のは!?』
『おお!じゃあ次はこないだのアレ!』
『ハッハッハ!わかりましたぞフェルノ殿。』
『私にはさっきのください!』
『わかりましたぞセミル殿。』
いつしか争ってしまう私とフェルノちゃん。
パパ…………私たちは………仲良くなれるのかな?
そんな事を考えていた私。
するとケニージアの目の前まで辿り着いていたの。
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