シーン82空島の危機。
空島の上空にはもう………アイアンモンスターの姿が消え………そして青い空が天を射していた。
今この大地は………救われたのだった。
『イーグレンス王………きっと貴方の思いと希望は私達が。』
『お嬢………そうですな……………イーグレンス王もまたこの世界を救おうとした凄い勇者の一人でしたな。』
『うん……ドエルゴ………私達も頑張らなきゃ。』
するとイーグレンス王の眠る墓前でセミルちゃんが立ち上がる。
『ありがとう…………』
『いや……………セミル殿…………王との別れを告げましたかな?』
『ええ……ちゃんと父には言ったわ………それで私が着いていくのだけれども…………。』
そう言ったセミルちゃんの視線はサーベルさんに向けられていた。
『セミル……………ちゃん……………!?』
『フェルノちゃん……………これから私とあなたは仲間であり………恋のライバルよ!負けないんだから!!』
そう言ってにっこり笑みを浮かべるセミルちゃん。
『あはは…………………………。』
『まあでもこんな二人がいるのも面白いかもね!』
『もお!キャリッシュちゃん!!』
私にそう言ってくるいじわるな顔のキャリッシュちゃんがいた。
するとセミルちゃんが口を開く。
『ドエルゴさん………そして皆……話があるんだけど…この大地は過去には沢山の精霊達がすんでいたのよ?その時は精霊達がこの空島を動かしていたの……………………。』
『ほお…………そうだったのですな。』
『うん……そしてその後は、この空島を支えていたのはパパの力が大きかった………だからパパがいなくなった今………この空島はエネルギーを制御できなくなりそうなのよ………そして私が一緒に行く前に、この問題をなんとかしたいの……。』
『えっ!?』
『なんですと!?』
セミルちゃんの言葉に私達は驚きの声を上げていた。
するとそこへ登場したのはなんとあの聖獣ヘキサちゃんだった。
『よっ!!やあやあ!皆よく頑張ってくれたねえ………』
『ヘキサ殿……………今お聞きしたのですが………この空島の動力が………………………。』
『ええ………そうね…………あなた達の身の保証はこの僕がするとして………このままじゃこの空島は墜落してしまう。』
左右に行ったり来たりと………歩きながらそう話しているヘキサちゃんが立ち止まる。
『そこで!!この僕聖獣ヘキサちゃんがこの問題をなんとか解決しようではないか!!!』
バーーーーーーーーーーーーーーーーーンっと指を立てそう声を上げたヘキサちゃん。
『『おおおおおーーーーーーーーーー。』』
私達が驚きの声を上げるとセミルちゃんが冷静に告げる。
『ヘキサ様………一体何をしてくださるのですか?』
セミルちゃんの言葉に私達も思わず息を飲む。
するとくるりと周り告げるヘキサちゃん。
『聞いて驚け!!なんとこの空島を自動浮遊できるものをここへ準備したのでーす!!!』
『おおっ!!』
『それが本当なら…………凄い事ですなあ………なにせそんな力がこの世界で準備できるとは。』
ドエルゴがそう感心していた。
『えっへん!!これはね!ここのアフリエイトのメンバーが機械とかなんとかと精霊の力を融合させて………空島の心臓を作ってしまったのデース!!』
いやいやもうあなた一体誰なのよ!
そうツッコミは誰もしなかったけど私はうなづいていた。
『でも本当にそれが可能ならば自動浮遊が空島を支えてくれますな。』
『はい……………鉄のものには嫌な感じしかなかったけどこうして凄いものが作れるなら本当に凄い事ですね。』
感心するキャリッシュちゃんもそう告げた。
『よおし!!じゃあ早速空島の心臓部へ行こう!!』
私達はそう言ったヘキサちゃんに着いていく。
◇
◇
◇
この空島のお城の地下にそこは存在していた。
私達が部屋に入るとパッと光が灯りその稼働していた球体が目に入る。
だけど本当にそれはうっすらと光がただ灯っているだけだった。
『さあ…………ここですヘキサ様。』
セミルちゃんの言葉に球体へと近づいていくヘキサちゃん。
でも本当に上手くいくのか。
私達もその雰囲気にドキドキ胸がたかなってくる。
ヘキサちゃんが球体に手をかざす。
するとヘキサちゃんの目の前には機械のかたまりがまるで心臓のように鼓動していた。
機械のその装置をスーッと球体へと近づけていくヘキサちゃん。
そしてヘキサちゃんが叫ぶ。
『この地の精霊よ……………今こそここに集い………僕に力を貸して!!!!!』
『空島復活!!!!』
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーンっと空島に鳴り響くその衝撃。私達は揺れになんとか持ちこたえると。
ドクンドクンっと。
そう……空島が復活したのです!!
◇
◇
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