シーン120勇者様が魔王を倒したみたい。
『たあああああーーーーーーーーーーっ!!』
ズババババッと私は炎の刃となり………あの強敵シャロンを斬り裂いていく。
『ぐあああああーーーーーーーーーーーーーっ………………………き……さ…………………ま』
『シャロン……………お前の敗因は…………皆を苦しめた事だよ。』
するとシャロンの身体がボロボロに崩れ去っていく。
『はあはあ………これは……………こんなバカ………な。』
『シャロン…………あなたはもうおしまいです………潔くこの世界から消えなさい………そして…………気が付きましたか?つい先程…………』
シャロンの目は見開き驚きの表情を見せる。
『な!?なんだと……………………そんなバカな…………………我が偉大な魔王…………………………ゼルドリス様が……………………。』
シャロンが全身をうち震わせていた。
そんなシャロンにアキニー様は続けた。
『そう……………ついに…………ついに……………あの魔王ゼルドリスが勇者様により…………打ち破られたのです。』
『はあはあ………………………………そんな……………。』
シャロンの身体が徐々に消えていく………シャロンは上空に目を向けていた。
『シャロン…………あなたはたくさんの人々を苦しめてきた…………その報いが今。』
そう言ったのはフレアちゃんだった。
『魔神…………………フレア…………………………やはり………………お前は…………魔族ながらにして…………魔王ゼルドリス様同様………個の魔族…………魔王ゼルドリス様が消えた今でも…………お前が消えることはないのだな………。』
『ええ……………そのようね。』
『ぐっ……………………なぜだ!?…………そんな存在でありながらも………………貴様はなぜ!?魔王亡き今…………その魔王ゼルドリス様の無念を感じなのか!!???』
『私には………魔族創生の頃の魔王様の意思が………………受け繋がれているのかも…………しれないわね。』
『創生………神の領域か……………………………………。』
『ええ…………………………………私のこの身体は確かに魔族のもの…………………初めは私も魔族のために動いていた………そこで突如…………どこからともなく生まれた『悪の魂ゼルドリス』彼は邪悪そのものだった…………そして初代魔王様を支配していき…………その存在を全て奪い……支配していた………私は初めは変貌した魔王様に知らずに従っていたわ………でも貴方が現れた………………そして魔王様によって…………………魔神具へと封じられた。』
『はあはあ………………………魔王様は…………魔王様は…………………絶対的な……………神なんだぞ!?』
『そう!?私はそうは思わない…………私は………………私は………魔神フレア……………………私は…………この子と一緒に笑っていたい…………そんな世界今は…………楽しいのよ。』
『はあはあ…………………それがきさまの…………選択なのか………………分からない…………僕には分からない………………………………………。』
さらに消えかけているシャロンの身体………もう残らないほど。
『魔王…………………………ゼルドリス様………僕は
………………僕は…………………………………。』
そして消えていくシャロン……………………そこにはもう………………………何も残ってはいなかった。
『やった………………わね………………………………。』
『はい…………………アキニー様………………………。』
するとその時。
天より……………眩い光が射し込んでくる。
『これは!……………一体………………なに!?』
『光!?魔王ゼルドリスが消えたから!?』
私とアキニー様は天を見つめていた。
すると聞こえてきた声。
『時よ………………舞い戻れ…………………………。』
それはなにか神のような世界に響き渡る声だった。
そして世界は眩い光に包まれた。
私は意識を手放していた。
◇
◇
◇
『あれ!?』
すると先程の光景に引き戻されていた。
『あれ……………どうしてか……………なんか一瞬……………………えっ!?』
目の前には………なんとあのセミルちゃんのパパであるイーグレンス王とイーグレンス王に抱きつき涙しているセミルちゃんの姿があった。
『パパ………パパあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
『セミル……………寂しくさせたな………おお…そしてこれは!?…ん?…あなたはアキニー女王なのか。』
『イーグレンス王…………お話は聞いていました……そしてこの状況は魔王ゼルドリスを……あの勇者様が打ち破り………この復活を施してくれたようです。』
『そうか………勇者殿が………そして……君は。』
私に目を向けて笑顔のイーグレンス王が笑みを浮かべていた。
『わ、私は……………………………。』
すると私の肩に手をそえてにっこり微笑むアキニー様。
『ここにも『勇者フェルノ』ちゃんもいたわね。』
『アキニー様………………』
私はアキニー様に抱きついた。
『うわああああーーーーーーーーーーん』
そして…………私は泣いたのでした。
本当に……本当に………嬉しかった。
◇
◇
◇
お読みいただきありがとうございました。




