シーン119怪物の最後。
フレアちゃんは私の隣に立っていた。
涙を流し……そして爆炎を上げて立つその姿はまさに炎の女神とも言える程だった。
『フェルノ…………いくよ………………私の思い………きっとあなたなら分かるわよね?』
『うん…………全部が分かるわけじゃないけど………あのシャロンを許せない事だけは…………わかるよフレアちゃん………。』
私がそう返す……すると燃え上がるフレアちゃん。
すると………アルマジャーロくんの魔神アルマウッドくんの声が聞こえてくる。
(ねえ…………フェルノちゃん…………………。)
『えっ!?アルマウッド君?』
(そうだよ………僕はアルマウッド…………)
『お話できたんだね……アルマウッド君。』
(うん…………今はね……アルマジャーロくんの声を使って。)
(そっか……………………ぐす……………………………)
涙が溢れ出てくる私。
(アルマジャーロくんが心で僕に伝えてくる…んだ………僕の力は君に力を与える力なんだ…………だからあいつを倒してって。)
(アルマジャーロくんが?)
(そうだよ……でももう………動けないんだ…それだけシャロンの力は強力だったんだ。)
『アルマジャーロくん……………………。』
(でもね……………だからこそアルマジャーロは君にかけたんだ……………。)
『私に?』
(そうだよ?アルマジャーロくんと僕アルマウッドの力はそのためのものなんだ………君を守り………そして君に力を与える為に…………)
すると。
光り輝きだす私ににこりとほほえんだアルマウッド君。
それは炎のフレアちゃんにスーッと消えていくとフレアちゃんはつぶやく。
『燃え上がる…………………アルマウッド……………そして主のアルマジャーロ…………君たちの思いは受け取った。』
『なっ!?なんだとその馬鹿げた力………炎はああああああああーーーーーーっ!!???』
はるかに巨大な炎の化身となったフレアちゃん。
それはきっと魔王にでも匹敵する程の力となった気がした。
『あれは…………………炎の大精霊…………イフリートをも彷彿とする姿……………もしかしたら魔王にも匹敵する程の力…………あれがフレアちゃんが話してたことのある『個の魔族』の力なのね。』
そう語ったアキニー様。
するとシャロンが震える………………………。
『これが………………これが…………あの魔王様に匹敵する『個の魔族』の力…………くそ………くそくそくそおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』
狂気の目をし叫ぶシャロン。
『貴様がなぜ魔王様と同種である『個の魔族』なんだ………………………許さん…………この僕が魔王様により生み出されたというのに……なぜお前なんだあああああーーーーーーーーーーっ!?』
怒り叫ぶシャロン………………そしてシャロンは本当の意味での変貌を静かにはじめていたんだ。
ガチャリガチャリと自動的に激しい怒りによりトリガーが引かれたように変貌していくシャロンの身体。
そして。
『うおおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
怒り狂うシャロン………そして彼はその変貌を終えたのだった。
『はあはあ……さあいくぞ……これで貴様の敗北は……きまっ……………!?』
私はその一瞬。
シャロンの右腕を切り落としていた。
『なああっっ!??』
シャロンの声と共に腕が足元に転がり燃え上がる。
それと同時にイーグレンス王の魔神具とベアズリーさんの魔神も地に落ちる。
『こ…………これはあああーーーーーっ!?』
『シャロン……………あなたのこれまでの罪を私は許さない…………正直誰かをここまで憎んだことはなかった…………』
『なんだと!?』
『皆笑って暮らしていたんです…………毎日を懸命に生きて平和に暮らしていたんです……………そんな平和を、幸せをくれた皆がいて世界は救われると私は思う………そんな世界を幸せにしようと頑張ってくれていたアキニー様にまで………そして思いを託してくれたアルマジャーロくんまで……………………私はあなたを倒すから!!!!』
『なにいいいーーーーーーーーーーーっ!?』
その瞬間。
私は炎の剣を手に飛び出した。
そして炎の剣を振りかざす。
『炎の…………………………『炎の』』
『女神の炎剣』
ズババババッと斬り裂いていく私達の剣技は…。
シャロンの全てを斬り裂いていったんだ。
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