シーン112ボルドー再び。
アキニー様とエルザックさん…………サーベルさんとセミルちゃんがもの凄い力であの強力な魔族シャロンを圧倒していた。
そしてそんな激しい攻撃を受けたシャロンは激しくその身体が終わっていく。
『うあああああーーーーーーーーーーーーっ!?くそっ!!こんな獣人どもにこの魔族であるこの僕がこんな屈辱をおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!』
すると朽ち果てようとしているシャロンに向かいアキニー様が告げる。
『シャロン……………あなたはこれまで様々な罪を犯し続けてきたのです……………そしてあの魔王もまた…………今……………きっと勇者の手により終わるハズ………………………………。』
『魔王…………………ゼルドリス様が…………………。』
『ええ、そうよ………………この地ケニージアもまもなく…………………。』
するとシャロンが身体を震わせはじめる。
『ふ…………………………ふざけるなよ。』
皆……………そして私はシャロンの声に身震いを感じた。
『こんな…………………………こんな事があってはならない……………………………………。』
するとそこへ一人の男が姿を現す。
『ククク………………………………………………。』
『誰!!!???』
私達の目の前に現れたのはふくよかな身体で身体の所々に豪華な装飾品が見える一人の男だった。
男はニヤリと笑みを浮かべている。
『俺はヒューマン…………名はボルドー。』
『!!!!????』
『あなたがあの……………………………………。』
『クククッッ……………………そうだ、この俺が大富豪……………ボルドーである。』
すると両脇には明らかに魔族といった魔力を感じるボディーガードが二人が立っていた。
『あなたが……………………そうですか……………このケニージアへ現れこの地の人々を苦しめ続けてきたあのボルドーだったのですね。』
『ああ。ご名答……………だが我が本拠地は隣国ヨーロディアなのだからな…………』
『なんて事………でも………私の今は亡き友人………………ユーロが愛したヨーロディアも勇者様により救われたのです………もうあなたが立ち入る場所などどこにもありません。』
『ふん……………知っておる……………だからこそ……………だからこそ……この地ケニージアを変えようとしてたのだ……………それがことごとく貴様らが俺の邪魔をしてくれたのだ…………許さん。』
ボルドーは怒りに身体を震わせる。
『許さんぞおおおーーーーーーーーっ!!!』
そして。
『おい…………………………………………。』
ボディーガードの男の一人が何かを手にする。
それはきらりと光る鋼の何か。
ボルドーが口を開く。
『これは我が財力と研究によって作り上げてきた魔神具……『機械魔神具』貴様らはここで終わりだ。』
すると片方の男はシャロンの身体を抱き起こす。
『な?何を!?』
『クククッ………………さあシャロン…………貴様はこれまでこの俺の為によくここまで頑張ってくれた…………特別に新しい魔神具を与える。』
『ボルドー殿…………………それはまさか。』
『ああ………………この俺の最高傑作である魔神具を貴様に。』
『おお……………ボルドー殿……………………………。』
『まあ………………この魔神は更なる凶悪だ…………貴様に与えてやろう。』
『ボルドー殿…………ありがたい…………………………』
そして男は魔神具をシャロンの身体へと装着させる………鎧であったその禍々しい魔力を放っていた魔神具は静かにシャロンの身体に馴染んでいた。
すると。
突然魔神具から触手が飛び出す!!!
『なんだあれは!!???』
『魔神具から触手が!!???』
次の瞬間。
触手はシャロンの身体にズブリと突き刺さっていった。
思わず目を被ってしまいそうなその光景に思わず目を瞑ってしまう。
そして。
『うあああああーーーーーーーーーーーーっ』
シャロンの叫び声がこだまする。
私達はその光景を只々見ている事しか。
出来なかったんだ。
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