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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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109/122

シーン109エルザック

私に近づくシャロンの触手。

そして覚悟を決めた瞬間!!!


『バラコンダ…………………やれ…………………。』


その声が聞こえた瞬間。

ドウドウドウッと聞こえた銃声。

そしてそこに立っていたのはなんと………エルザックさんだったの。

ボタボタッと地面に落ちる肉塊となった触手の残骸。

ひゃっ!!と私が落ちると抱き抱えてくれたエルザックさん。


『大丈夫か?』

『は…………………い』


美青年であろうその美しい顔に私はドキドキが止まらなかった。


『エル………………来てくれたのね………………』

『すまないアキニー…………遅くなった。』

『いいの………………でも………………フェルノちゃんを誘惑するのはやめて。』

『ん?なんだ嫉妬かアキニー?』

『そ、そんなんじゃ…………ただ………………。』


顔をあからめるアキニー様が可愛かった。


『大丈夫だアキニー……………この僕がずっと追い求めているのは………………ジェイクだけだからな。』

『はあ……………口を開けばジェイクジェイクってエル。』


ため息をつくアキニー様。


『アキニー様………ジェイクさんという人は?』

『ええ……………ジェイクは彼の元相棒であり……………正真正銘の……………男よ。』

『『えええええーーーーーーーーーーーっ!?』』


私、セミルちゃん、そしてキャリッシュちゃんは驚きの声を上げてしまう。


『あわわ…………こんな世界が…………………………』

『本当に…………存在するなんて………………………』

私とセミルちゃんはそう言いながらつぶやく。

『そう……………こういう世界も…………きっとあるのよ………』


そういいながら私を見つめてくるキャリッシュちゃん。


『えっ!?キャリッシュちゃん!?ちょ、ちょっと何言ってるの!?』

『ふふふ………………フェル………ノ…………………。』

『えっ!?ちょっとキャリッシュちゃん!?それはダメだよお!!』


キャリッシュちゃんの美しいぷるんっとした唇が光って見えた。

ドキドキする私。


『やっぱり…………………ダメだよお。』

『なんてね………バカねフェルノ冗談よ』


するとアキニー様が口を開く。


『ふぅ…………………あの人のも冗談なら良かったのに。』


切なそうにそうつぶやくアキニー様。


『君たち………………そこで何を言っているのか分からないが……………僕にとってはジェイクこそが…………………………………全てだ。』


ドウドウドウーーーーーーーーーーーっと彼のライフルが火を吹く!!!

鉄のボディの魔物たちが破壊されて落ちていく。


『なんだ…………やつは…………………………。』

『彼は…………あの『勇者』様の仲間の一人…………………『エルザック』よ。』


シャロンの声に返すアキニー様。


『なんだと…………ああ、話は聞いていた…………このケニージア陥落を魔王様により受けた時に邪魔をし………………そしてこうして獣人どもを調子に乗らせたあの憎き『勇者』の仲間かああああああああああーーーーーーーーーーーーっ!?』


全身を怒りで震わせるシャロン。

そんな中……確実に機械の魔物を破壊していくエルザックさん。


『さあ…………お前たちも行くぞ………………ここに来るのが遅れたのはとある事をしていたからだ………………』


エルザックさんがそういいながらライフルで敵を破壊していく。

するとエルザックさんは魔神バラコンダを使い私達の目の前に何かを置いてくれた。

その箱をアキニー様が開いていく。


『何これ?エル?』

『ああ………………アキニー…………これはイシメール君がこのケニージアを救うためにって自分がここを離れて行ったらアキニー様の為にと用意してくれていた薬品の数々さ。』

『えっ……………………あの子………………………本当に優しい子。』


目に涙を浮かべるアキニー様。


『これはね…………………このケニージアの守護者である薬師イシメールからの置き土産よ………さあ皆さんこれで今一度………………………………。』


私達全員に薬が配られそして。


『おおっ!!』

『これは…………………………………』

『全身に染み渡りまるで癒しを、小さな傷なら精霊の力が………………………。』

『フルポーションね……………………。』


アキニー様が告げると、続ける。


『さあ皆さん!!最終決戦です!!!戦いましょう!!共に!!』


私の傷も癒えて…………そして活力がみなぎってくるみたい。


『はい!!アキニー様!!!!!』

お読みいただきありがとうございました。


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