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新!獣人世界へようこそ!~とある獣人はマジェストだった!?~  作者: 黒羽冥


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108/122

シーン108絶体絶命。

『クククッ…………クククッ!』


沈黙の中にシャロンが笑いだす。

そして目の前に存在し今にもシャロンに届きそうな獣化したライラックさんの腕が…………突然動きを止める。

次の瞬間。


『うああああああーーーーーーーーーーーっ!?』


ライラックさんが激しく叫び苦しみだす。

悶絶しそうなその状況に私達は何もできずにいた。

私は思い出しアルマジャーロ君に叫んでいた。


『アルマジャーロ君!!!??ライラックさんを!!!???』


すると立ち尽くすだけのアルマジャーロ君は悲しげな表情をし……………首を横に振った。


『ダメ…………………なんです…………。』

『えっ!?どうして?アルマジャーロ君。』

『僕の力は魔神具が外にある場合………に作用する……………そう……………魔神具に直接語りかけるものなんです………………ライラックさんの魔神具は体内に埋め込まれていて……………だからこそあれほどのパワーを手にできてたのです………。』

『そんな……………………じゃあ……………じゃあライラックさんはどうなるの!?助けてよ…あのままじゃライラックさん魔神を取られてイーグレンス王みたいに…………………………。』


私の頬に涙が伝う。

するとライラックさんが叫び苦しむ。


『いやあああああーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!』

『ライラックさん!!!????』


そしてライラックさんの身体からスーッと魔神が現れる……………………。

このままじゃ…………このままじゃライラックさんが。

私達は立ち上がっていく。

震える足に力を込めそして大地を踏みしめるの。


『ライラックさん!!!!!』


私は何とか立ち上がり駆け出していく。

ライラックさんを……………………魔神を……………。


『返して!!!!!!』


ふらつく足に力を込めシャロンの元へ駆けていく!!!!!


『これはこれは…………………………僕のわざにまだ立てるとは。』


シャロンの身体から飛び出してくる無数の触手。

私は魔神具で触手の攻撃を切り裂きながらシャロンの元を目指す!!!!!


『へえ、やるじゃあないか。』

『うるさい!!あなたなんか…………あなたなんか………………………………………。』

『本当に…………………許さないんだからーーーーーーーーーーーーー。』


私の身体は止まらなかった。

目の前のこの男に生まれて始めての激しい怒りを感じていた私。

炎はいつも以上に燃え上がっていた。

そしてフレアちゃんもまた怒りにその身体を燃え上がらせていたの。

すると突然真横から何かの手が伸びてきていた!


『えっ!?これでもくらええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!』


ズババっと切り裂きながら私は。

でもその時激しい何かで私の身体は捕まってしまったのでした。


『あれは…………………………………。』

『オーク……………………………マシーン。』


私の身体を締め上げてくる!!!

その激痛に私は声もあげられなかった。


『フェルノちゃん!!!』

『フェルノさん!???』


アキニー様とアルマジャーロの声が聞こえる。


『ああ……………………これって……………本当に………………………やばい…………かも。』

『フェルノちゃん!!!!』


アルマジャーロ君が私の元へ駆け寄って来ようと走る!!!!!!


『きたら………………………ダメ……………』

『フェルノちゃん!?そんなわけいかない!!!』

『僕の最推しは………………フェルノちゃんなんだ!!!!!!』

『アルマジャーロ君。』

『はああああーーーーーーーーーーっ!!!このまま………………このままフェルノちゃんを………………………守るんだあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』


アルマジャーロ君が叫ぶ。

するとニヤリと笑うシャロンは口を開く。


『クククッ…………お前に何ができる……………先程の事は許さんぞ……そういえばお前はこの女に惚れているのだろう!?』

『悪いか!!!お前には関係ないだろおおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!??』

『クククッ…………俺はそんなお前達の関係を終わらせてやろう………………………………………………。』

『そんな事……………………………させるわけがないだろおおおおーーーーーーーーーーーーーーー!!?!!!!!』


アルマジャーロ君の声が響き渡る。


『死ね………………………………お前達はもう……………………………………………。』


私に向けられた硬化されたシャロンの触手が蠢き私の首に近づく。

そして。


『フェルノちゃん!?フェルノちゃーーーん 』


私は目を閉じた。

お読みいただきありがとうございます。

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