シーン107恐るべき力。
このケニージア城で戦う私達。
そして今アキニー様が強敵シャロンが今まさにアキニー様を狙おうとしていた。
『アキニー様!!!???』
私はアキニー様にしがみついてしまう。
すると私に優しい目を向けてくれるアキニー様。
『フェルノちゃん………大丈夫よ…………………。』
そういいながらもアキニー様の身体は誰にも気づかれないくらい震えていた。
『私……………………。』
『フェルノちゃん……………私はね…………きっと魔神の力ではあの男………シャロンに勝てないかもしれないわ…………』
『えっ!?アキニー様!?』
『ふふ……………私ね………………今現在………あの魔王と戦っている『勇者様』と一緒にこのケニージアを守ったの。』
『そうなんですか?』
『ええ……………彼を見ていて思ったわ……………』
アキニー様の目が輝いていた。
『自分を……………そして仲間達を信じていればきっと何とかなるって。』
『アキニー様…………………………………………。』
するとアキニー様が前に出る。
平気そうに見えて……………その力は吸収されつつあるんだ。
それでもあのように毅然と構える…………あれがこのケニージアを平和に導いた女王アキニー様なのでした。
するとアキニー様の前に現れたのは側近のライラックさん。
『アキニー様………………ここはこの私近衛兵ライラックが出ます。』
『ライラック…………………貴女一体何を考えているの!?』
するとライラックさんは何かを取り出す………それはキラリと光り輝く剣だった。
『はい……………魔神具………『ワイルドビースト』ですアキニー様。』
『それは…………………………貴女それを使ったら。』
『ええ……………………最大獣化します。』
『美しい貴女がそんな…………………………。』
『ですがこの状況……………私は幸い…………あのシャロンの力を逃れていたのです………それはこの『瞬間』を待っていたからです。』
そして私達の前に立つライラックさん。
美しい彼女が獣化する覚悟を決めるということは覚悟を決めるものだと思う。
すると剣を構えるライラックさん。
『今ここで戦えるのはこの私だけです。』
『ライラックさん私も戦えます!!!一緒に戦います!!!』
私はそう告げるとライラックさんはその美しい笑みを浮かべ告げる。
『フェルノちゃん…………貴女は本当に美しいわ……………………私が男の子なら放っておけないもの。』
『ライラックさん?』
『私の魔神具はちょっと特殊でね…………………皆のようになにかに秀でてはいないの………でもね………………そう…………フェルノちゃんの同化に近い能力ね……………。』
『そうなんですか?それなら戻れるかと思いますけど。』
首を横に振るライラックさん。
『これは激しい力を得れる代わりに私の意識が完全に乗っ取られちゃうのよ。』
『ライラックさん?』
『自分では止められないからアルマジャーロの能力で止めてもらうの………………………でもその分私は意識が無くなってしまう。』
『前回は何とかなったけど、でも今回も僕が何とか止めてみせます。』
そう言ったアルマジャーロくん。
すると歩き出すライラックさん……………そしてその剣を振りかざす。
『最大獣化』
彼女の剣から姿を現したのはゴリラと怪鳥が融合したかのような魔神だった。
そしてライラックさんの身体にスーッと消えていく。
静かな沈黙が流れると。
ドンっと激しい力がライラックさんから溢れ出したしてくる。
『グギギゴゴ。』
ライラックさんの口から恐ろしい声が聞こえてきた。
『ライラック…………………さん…………?』
するとそこには恐ろしい姿のモンスターと化したライラックさんの姿があったの。
ドンっと飛び上がるライラックさん……………すると機械化した魔物達を次々と破壊していく。
その姿はまさにモンスターだった。
『凄い……………………………………』
『僕の狂戦士とレベルが違う。』
『恐ろしいけど……………強い。』
三人もライラックさんのその戦いに声を漏らす。
『これが特殊能力なのか。』
『ええサーベルさん………………でもね……私何か嫌な予感がするの。』
サーベルさんとセミルちゃんはそう語っていた。
そしてライラックさんのその攻撃はシャロンに向けられる!!!
するとニヤリと笑みを浮かべるシャロン。
『魔神吸収』
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