1-1話:遭遇
『予定とは違う』
『エラーか?』
『プログラムは正常だ』
『では、何故』
『更新プログラムの担当はネクストだ』
『では、ネクストに聞こう』
『ネクスト』
『ネクスト』
「……次の段階に入った」
『なるほど。しかし、このプログラムは何だ』
『原型から逸脱している、何故だ』
『答えよ。ネクスト』
「既に数多の惑星捜索が進み、オリジナルが結論を出した。現在のプログラムはその結論から導かれたもの」
『だが、これではリセットと変わりがない』
『このままでは人類が死滅する』
『例え仮初めとはいえ、この負荷に耐えられるかどうか』
「人類は死滅しない。させない。既に――が組み込まれている」
『それは成功するのか?』
『もし失敗すれば…』
「失敗すれば、それまでのこと。オリジナルはそう判断した」
『分かった』
『プログラムが正常だと認める』
『了承する』
(…プログラムは正常。しかし、更新時の誤差があった…いえ、誤差は更新前から既に点在していた。そして彼らも…)
(オリジナルは何も言ってこない。これも予定内? こちらのプログラムを―――の力…これが人類の)
(…いいえ。私に求められているのはその答えを出すことではない。現在のプログラムの補助…ん?)
(何? これは…まさか。生きていたの? あの状況から)
(これは…繋ぐべきなの? 既にプログラムの誤差は引き起こされている。修正は間に合わない。なら、繋いで会わせるべきか。そうね。可能性、ね)




